CAT検査の採点と解釈方法|スコア・カットオフ値・反応パターンの読み取り方を解説

CAT(標準注意検査法)は、注意機能を多面的に評価する高次脳機能検査で、各下位検査のスコアや反応パターンから障害の有無や特性を把握できます。
本記事では、CATの採点項目・配点方法・カットオフ値の意味、点数の読み取り方や反応傾向の解釈まで、臨床で役立つ評価のポイントを詳しく紹介します。

採点項目と配点方法

CAT-R(改訂版注意検査)は、下位検査として「Span」「Cancellation & Detection」「Memory Updating」「PASAT」「CPT 2」の5つで構成されており、旧版で採用されていたSDMTおよびPosition Stroopは正式に除外されました1

各下位検査の概要は以下の通りです。

  • Span課題では、聴覚性スパンにおいて順唱・逆唱の正答数および最大スパン幅を評価し、視覚性スパンではタップ位置の正答数を用いて評価を行います2
  • Cancellation & Detection課題では、正答数・誤抹消数・漏れ抹消数・所要時間をもとに、正答率および効率指数(正答数/時間)を算出します3
  • Memory Updating課題では、末尾3桁および4桁の条件ごとの正答数を合計し、作動記憶の容量および更新能力を推定します4
  • PASAT課題では、2.4秒および1.6秒の2つの提示速度における正答数を合算し、速度依存性から配分性注意の脆弱性を評価します5
  • CPT 2課題では、SRT・X・AXの3課題における平均反応時間・標準偏差・的中率・誤反応率が自動算出され、持続性注意および抑制機能を多面的に評価します6

なお、CAT-Rの採点は単純加算によるものではなく、質的指標を含む多元的な採点体系が採用されており、総合スコアは設定されていません。代わりに、各側面ごとのプロファイル表に基づいて個別解釈が行われます7

このような採点構造により、注意機能の部分的な低下を詳細に可視化でき、リハビリテーション介入のピンポイントな設定に有効な情報を提供します。



スコアの範囲(最低~最高点)

CAT-Rでは、各下位検査が独自の測定レンジを持ち、それぞれの指標が定義されています。

  • Span課題では、順唱で最大スパン幅8桁、逆唱で7桁が上限とされ、正答数の理論上限は16点です8
  • Cancellation & Detection課題では、刺激300個中の正答率100%が理論上の最高点であり、所要時間は短いほど良好とされる“負の指標”として扱われます9
  • Memory Updating課題では、3桁・4桁の提示列が計20系列提示され、正答数の上限は80点と想定されています。結果は桁数別に標準化され、Zスコアとして示されます10
  • PASAT課題は60試行が満点であり、疾患群では25〜35点程度、健常な20代では平均50点前後との報告があります11
  • CPT 2課題では、平均反応時間200ms付近、誤反応率0%が理想値とされますが、実際の臨床では300ms超や誤反応率5%以内が正常域と判断される年齢層も存在します12

CAT-Rでは、得られた各生データを年齢別の常模に基づいてTスコア(平均50、標準偏差10)および偏差値(平均50、標準偏差10)に換算できる付録表が提供されています13

本検査は総合得点を算出しない設計となっており、各下位検査のスコアを並列に読み取りながら、注意機能の相対的プロファイルを通じて障害の様式を推定します。このスコア体系により、単一数値に集約する際に生じがちな情報の損失を避け、臨床的なニュアンスを保持した精緻な評価が可能となっています。



カットオフ値(臨床的に意味のある点数)

CAT-R では、20〜89 歳の健常者 500 例超を年代別に層化し、各下位検査の分布を 平均と標準偏差(SD) で統計処理しています14
開発班は「平均−2 SD」を異常域と定義し、これに該当する被検者が全体の約 2.3 % にとどまるよう調整しました。
この閾値は神経心理検査一般で採用される「下位 5 %」基準より厳格で、誤陽性を抑えつつ臨床感度を確保する目的です。
判別精度は ROC 解析で確認され、AUC 0.82–0.90 と高い値が得られています。
得点はマニュアル付録の T スコア換算表 によって年齢補正され、50−20 (T=30) を下回ると自動的に異常表示される仕組みです。
したがって、検者は複雑な統計計算をせずにカットオフ適用結果を得点シート上で即時確認できます。
この共通閾値は多職種間の比較と追跡を容易にし、リハビリ介入効果の判定や診断補助に広く活用されています。
同時にマニュアルは「画像所見・ADL 指標・行動観察と統合して総合判断を行うこと」を強調し、単独指標化による誤診リスクを避けるよう求めています。

視覚性抹消課題

視覚性抹消課題では 300 個の刺激に対し 正答率 95 % 未満所要時間+2 SD 超 が異常と判定されます15
開発研究では脳卒中例 62 名と健常対照 110 名を比較し、この閾値で 感度 0.79・特異度 0.83 が得られ、良好な判別性能が確認されました。
正答率のみを評価する従来法と異なり、時間因子を組み合わせることで処理速度低下にも敏感です。
臨床では正答率が良好でも時間遅延が大きい症例があり、その場合「見落とさずに処理は遅い」という注意プロファイルが抽出されます。
カットオフ超過例では持続性低下や空間探索戦略の欠如が疑われ、介入として視線誘導訓練やタスク分割法が推奨されます。
再評価で 正答率95 %・時間+1 SD 内 に改善した場合を「臨床的改善」として扱い、退院指標や運転再開判定の資料に用いられます。
家庭指導では「5分以内に新聞広告中の特定文字を探す」といった課題で日常化し、在宅フォローアップの行動指標にも転用できます。

このように視覚性抹消のカットオフ値は、注意障害のスクリーニングだけでなく、時間効率を含む多面的モニタリングにも有効です。

CPT-2 課題

CPT-2 の自動採点は 平均反応時間(RT)誤反応率 が中心で、いずれかが +2 SD を超えると注意持続性あるいは抑制機能の障害と判定されます16
成人 ADHD 52 例を用いた国内研究では、この閾値で陽性尤度が 4.2 と報告され、診断補助に十分な精度とされました。
ただしサンプルサイズが小さく多施設追試が進行中であるため、マニュアルは「他検査と合算して解釈する」ことを推奨しています。
健常成人の場合、RT 200–300 ms・誤反応率 0–5 % が正常域とされ、年齢補正 Z 値+2を超えた場合でも、生来の慎重戦略かどうかの確認が必要です。
RT のばらつきを示す変動係数が 0.25 を超える場合は注意安定性の低下サインであり、作業環境の刺激制御や休憩スケジュール再設計を検討します。
治療・訓練後に RT が+1 SD 以内に短縮し、誤反応率が5 % 未満に収束した場合を「臨床的有意な改善」とみなす基準が設定されています。
運転評価プロトコルでは、この改善基準と実車評価の成績を照合し、再開許可のエビデンスとする手順が多用されています。
こうした二重基準のカットオフ値は、注意持続性と衝動性を同時に把握し、実生活リスク管理へ直結させる設計になっています。

PASAT 課題

PASAT は 60 試行 ×2速度で施行しますが、カットオフは「速度 2.4 秒条件の得点」が年代別で 下位 5 % に入る位置に設定されています17
具体的には 40 代で 35/60 点以下、70 代で 28/60 点以下 が異常域とされ、1.6 秒条件の追加低下が配分性注意の脆弱性を示します。
この閾値は健常常模 296 例を用いた分位点分析で決定され、AUC 0.84 の診断精度が報告されています。
疾患群(脳損傷・MS・ADHD)は平均25〜35点を示し、感度を維持しつつ誤陽性を抑える実用的バランスが取られています。
カットオフ以下の症例には速度漸増型デュアルタスク訓練が推奨され、再評価で +10 点 以上の伸びがあれば臨床的効果と判定します。
マニュアルは「速度依存性低下が持続する場合、復職・運転・機械操作など高負荷状況でのリスクが高い」と明示し、職業リハとの連携を勧めています。
高齢者では聴覚処理速度の生理的低下を考慮し、補聴器装用確認や 2.4 秒条件のみの施行オプションが設けられています。
このように、PASAT の年代別カットオフは処理速度系注意の限界を定量化し、介入優先度決定に不可欠なピボットデータとなります。

Span 課題

Span 課題のカットオフは 順唱 5 桁未満・逆唱 4 桁未満 で軽度障害、両条件 3 桁未満 で中等度以上と設定されています18
この閾値は常模 500 例分布の 10 – 3 % 区間を解析して clinically meaningful な境界として定義されました。
逆唱 3 桁未満はワーキングメモリ操作機能の顕著な低下を示すため、作業記憶負荷の高いタスク(暗算・複数手順作業)の安全管理が必要です。
順唱 4 桁あるいは逆唱 3 桁の軽度域では認知リハ導入に加え日常生活での「メモ戦略」を指導し、環境調整による代償手段を優先します。
再評価で順唱・逆唱とも +1 桁以上 改善した場合を「臨床的進展」とし、ワーキングメモリ訓練継続か次段階へ移行するかを判断します。
カットオフ前後の症例では質的観察が重要で、逆唱で前半桁だけ正答するパターンは情報保持より操作能力の問題と解釈します。
タッピングスパンは視空間要因の影響を受けやすく、聴覚数唱とのギャップが1桁超であれば半側空間無視や視空間失認の追加評価を推奨しています。
このカットオフ体系により、Span は単なる短期記憶指標を超え、作動記憶負荷と感覚様式差を臨床的判断材料として提供しています。

これらのカットオフ値は診断補助的な指標として用いられ、画像所見、ADL指標、行動観察などの他の情報と統合して多元的に判断することがマニュアル上でも強調されています。また、リハビリ介入の優先順位付けや運転再開の可否判断など、実生活機能に関わる臨床的意思決定にも活用されています。

特に「+2SD以内への回復」は、日常生活機能の改善指標として推奨されており、CAT-Rは年齢調整済みの信頼性ある統計的基準として、臨床現場で広く汎用される判断ツールとなっています。



点数の意味・評価の指標

CAT-Rにおける各スコアは、単なる数値としてではなく、「どの注意機能が・どの程度・どのように」破綻しているかを示す多面的なプロファイルとして解釈されます。

  • 正答率の低下は、選択性注意や持続性注意の障害を示唆します19
  • 所要時間の延長は、処理速度や遂行効率の低下を反映する指標です20
  • 誤抹消や誤反応の増加は、抑制機能の低下や配分性注意の破綻を示し、特に前頭葉系ネットワークの機能不全を示す補助的な所見とされます21
  • SpanとMemory Updatingの成績間に乖離がみられる場合は、容量保持と更新機能のアンバランスを意味し、ワーキングメモリ系における選択的な脆弱性が疑われます22
  • PASATにおいて高負荷条件(1.6秒)で急激に成績が低下する場合は、divided attention(注意の分配能力)の限界が低いことを示唆し、特に職業復帰におけるマルチタスク適応への注意が必要とされます23
  • CPT 2の変動係数(反応時間のSD/平均値)が0.25以上の場合は、注意の安定性が低いとされ、精神的疲労や眠気との関連が強いと考えられています24

また、リハビリテーション前後に複数の指標が臨床的に有意な改善幅(例:+0.5SD以上)を示した場合、介入プログラムの有効性を示すエビデンスとして評価されます25

このような解釈枠組みにより、臨床家は数値を単なるスコアとしてではなく、症候、行動、そして社会参加レベルの変化とつなぐことが可能となり、より精緻で個別化された支援計画の立案が実現されます。



誤答・不完全応答の扱い

CAT-Rでは、誤答や遅延応答を単に減点対象とするのではなく、質的な側面の分析が重視されています。特に、検査中の行動観察を通じて、注意障害の背景や機序を推定することが重要とされています。

検査者には、各課題の行動観察欄に以下のような所見を記録することが推奨されています26

  • 集中力の切断点
  • 自己修正の有無
  • 試行錯誤の頻度やパターン

具体的な課題ごとのポイントは以下の通りです。

  • CPT 2課題では、誤反応率が10%を超える場合、たとえ正反応数が多くても抑制機能障害の可能性が高く、臨床的異常所見として扱われます27
  • Cancellation課題において、漏れ抹消と誤抹消が混在する場合、視覚探索の跳躍や探索戦略の不均衡が示唆されます28
  • PASAT課題では、連続エラーが見られる場合、ワーキングメモリの破綻や精神的負荷の過多が考えられ、休憩の導入や2日に分けての再施行が望ましいとされます29
  • 不完全応答に対しては、課題理解の不足か、易疲労・集中困難などの背景要因を見極める必要があります。必要に応じて、再検査や補助的検査(例:Trail Making Test)による裏づけが求められます30

また、誤答は単なるスコア低下要因ではなく、「なぜその誤反応が生じたか」の質的評価が極めて重要です。
たとえば、

  • 転換失敗(切り替え困難)
  • 過剰反応(抑制困難)
  • 反応遅延(処理速度低下)
    など、誤答のタイプ別に分類・解釈することで、障害様式の理解が深まります31

さらに、マニュアルでは「練習課題を再提示しても誤答が続く場合は測定不能とし、別日に再評価する」という方針が明記されており、誤答の扱いに慎重な姿勢が求められます。

このように、誤答や不完全応答の精査は、単なるスコアの上下にとどまらず、注意障害のメカニズム推定と介入設計に直結する重要な情報源となります。



反応パターンの読み取り例

CAT-Rでは、得点そのものだけでなく反応パターンの読み取りが重視されており、それにより注意障害の特徴や背景を立体的に把握することが可能です。

  • 抹消課題(Cancellation)において課題後半から正答率が低下する場合、持続性注意の減衰が示唆されます。このパターンは、高負荷作業や長時間運転など、注意の持続が求められる場面への適応に注意が必要であることを意味します32
  • CPT 2で誤反応が散発的に増加し、反応時間が短縮するケースでは、抑制機能の不全や衝動性の高さが疑われ、これはADHDの成人例に典型的なパターンとされています33
  • 一方で、反応時間が徐々に延長しつつも誤反応が少ないケースでは、過度な抑制戦略によって注意配分を維持しようとしており、精神的疲労や過覚醒状態が背景にある可能性があります34
  • Memory UpdatingとPASATの両課題で極端な正答低下が見られる場合は、ワーキングメモリ容量の不足によるdivided attention(注意の分配)障害が示唆されます35
  • 逆に、Span課題は正常だがPASATが低下している場合には、容量保持は保たれている一方で、配分性注意や情報更新のスピードに課題があると解釈できます36

また、以下の点も臨床上の重要な読み取りポイントです。

  • 課題間でスコア差が大きい場合には、注意機能の中でも特定の側面が障害されている可能性があり、その場合は補償的ストラテジの導入環境調整がリハビリテーションプランの中心となります37
  • 反応速度と誤答数のトレードオフ(速度重視型か精度重視型か)は、注意制御における個人差を反映しており、それに応じて介入アプローチの方向性を調整する必要があります38

このようにCAT-Rは、単なるスコアの比較ではなく、反応の質的特徴や課題遂行のプロセス全体を多面的に読み解くことで、注意障害の構造を精緻に描き出し、実生活への適応支援につなげる評価ツールとして活用されます。

CATは各下位検査ごとに正答数や反応時間などを基に評価され、年齢別のカットオフ値との比較により注意障害の有無や特性を把握するんだ!
スコアの高低だけでなく誤答や反応パターンの傾向から、持続性・選択性・転換性など注意機能の質的な状態を読み取ることが重要ですね!

関連文献

脚注

  1. CAT-R は「Span/Cancellation & Detection/Memory Updating/PASAT/CPT 2」の5系列に再編され、旧版の SDMT と Position Stroop は正式に削除されました。
    saccess55.co.jp) ↩︎
  2. 数唱(順唱・逆唱)の正答数と最大スパン幅、視覚性スパンの正答タップ数で評価し、短期記憶と作動記憶を同時に指標化します。jstage.jst.go.jp) ↩︎
  3. 視覚性抹消と聴覚性検出の両課題で正答数・誤抹消数・漏れ抹消数・所要時間を計測し、正答率と効率指数(正答数÷時間)を算出します。jstage.jst.go.jp) ↩︎
  4. 末尾3桁/4桁条件ごとの正答数を合計し、条件間成績差から作動記憶容量と更新能力を推定します。(shinkoh-igaku.jp↩︎
  5. 2.4 s と 1.6 s の提示速度別正答数を合算し、速度依存性から配分性注意の脆弱性を評価します。 ↩︎
  6. SRT・X・AX 3課題の平均反応時間・標準偏差・変動係数・的中率・誤反応率を自動算出し、持続性注意と抑制機能を多面的に指標化します。(chibatc.co.jp)(shinkoh-igaku.jp↩︎
  7. 総合点は設けず、側面別 Z/T 得点プロフィールで解釈する多元採点方式を採用し、ピンポイントのリハ介入設定を可能にしています。(saccess55.co.jp↩︎
  8. 数唱 forward の理論上限は8桁、backward は7桁で各2試行(最大16点)。視覚性タッピングでは9マスの図版を用い forward/backward とも8タップが上限となっています。
    nivr.jeed.go.jp↩︎
  9. 視覚性抹消は刺激300個を3分以内に全抹消できれば正答率100%、所要時間を短く抑えるほど効率指数が上がる“負の指標”を併用しています。 ↩︎
  10. 3桁と4桁条件を各20系列提示し、全正答で最大80点。得点は条件別にZ化して作動記憶容量の年齢補正を行います。(jstage.jst.go.jp↩︎
  11. 各速度60試行で合計120試行。2 · 4秒条件のみ採点時は60点満点扱い。健常20代平均は約50点、疾患群は25–35点。(jstage.jst.go.jp)・(jstage.jst.go.jp↩︎
  12. SRT・X・AX 合算720試行。平均反応時間200 ms台・誤反応率0 %が理想ですが、成人の正常範囲はRT≦300 ms・誤反応≦5 %。(jstage.jst.go.jp)(chibatc.co.jp↩︎
  13. 生得点は付録表でTスコア(M 50 SD 10)と偏差値(M 50 SD 10)へ換算し、総合点は作らず側面別プロフィールで解釈します。(chibatc.co.jp↩︎
  14. 常模 ≥ 500 例(20–89 歳)を年代別に分割し、各下位検査を 平均−2SD で異常域と定義─開発論文と改訂版マニュアルが明記しています。(jstage.jst.go.jp↩︎
  15. 正答率<95 % または所要時間>+2SD が注意障害のカットオフ。感度 0.79・特異度 0.83 が実証報告されています。(jstage.jst.go.jp)(researchgate.net↩︎
  16. 平均 RT>+2SD あるいは誤反応率>+2SD を異常域とし、成人 ADHD で陽性尤度 4.2 を報告。ただし値の出典は単独研究で、大規模追試は未了ですね。(jstage.jst.go.jp↩︎
  17. 年代別下位 5 % がカットオフ:例)40 代 ≤35/60、70 代 ≤28/60。速度依存性も診断指標。(higherbrain.or.jp↩︎
  18. 順唱<5 桁・逆唱<4 桁 が軽度、〈3 桁〉は中等度以上と規定。ワーキングメモリ障害の早期検出に用います。(jstage.jst.go.jp↩︎
  19. 正答率が下がると選択性注意(ターゲットの選り分け)や持続性注意(刺激列の最後まで集中を維持)が障害されていると判断されます。(jstage.jst.go.jp↩︎
  20. 反応までの時間や課題完了までの総所要時間が長い場合、処理速度の低下や遂行効率の悪化を示唆します。(jstage.jst.go.jp↩︎
  21. 余計な刺激に反応する誤抹消・誤反応の増加は抑制機能と配分性注意の破綻を示し、前頭葉系ネットワークの機能不全を示唆します。(jstage.jst.go.jp)(ejnpn.springeropen.com↩︎
  22. Span が保たれ Updating が低い場合は保持容量と更新操作のアンバランスを示し、ワーキングメモリの操作過程が選択的に脆弱であることを示唆します。(jstage.jst.go.jp)(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov↩︎
  23. 1.6 秒条件での急激な成績低下は divided attention の限界を示し、多重課題が多い職業復帰場面でリスクとなります。(kaken.nii.ac.jp↩︎
  24. 反応時間 SD/平均が 0.25 以上の場合、注意の安定性が低いとされ、精神的疲労や眠気の影響が強いと解釈されます。(biorxiv.org↩︎
  25. リハ介入前後で Z/T 値が +0.5 SD 以上改善した場合、臨床的に有意な効果を示すエビデンスとして扱います。(higherbrain.or.jp↩︎
  26. CAT-R の採点用紙には “行動観察欄” が設けられ,集中力の切断点・自己修正・試行錯誤パターンなど質的所見を必ず記入するよう求めています。 ↩︎
  27. 誤反応総数が全試行の 10 % を超えると抑制機能障害と判定し,平均 RT が正常域でも臨床的異常所見とみなします。(chibatc.co.jp)(jstage.jst.go.jp↩︎
  28. 正答抜け(fn)と誤抹消(fp)が同時に多発する場合,視覚探索が跳躍的で戦略が不均衡と判断します。(jstage.jst.go.jp↩︎
  29. 連続 5 問以上のエラーは WM 破綻または精神的負荷過大を示唆し,休憩挿入や 2 日に分けた再施行を推奨しています。(jsdc.or.jp↩︎
  30. 練習課題を再提示しても誤答が続けば“測定不能”とし,別日に再評価する方針をマニュアルが明記していますね。 ↩︎
  31. 誤答は転換失敗,過剰反応,反応遅延に大別し,前頭葉系ネットワーク障害や処理速度低下など背景機序を推定します。(jstage.jst.go.jp↩︎
  32. 後半で正答率が落ちると持続性注意の減衰を示し,長時間運転・高負荷作業への適応に注意が必要になります。 ↩︎
  33. 反応が速く誤反応が散発的に増えると抑制機能低下・衝動性亢進を示し,成人ADHDで典型的といえます。 ↩︎
  34. 逆に反応が遅く誤反応が少ない場合,過抑制戦略による注意維持が示唆され,精神的疲労や過覚醒が背景にあるようですね。 ↩︎
  35. 2課題とも極端に低いと WM 容量不足による divided attention 障害が疑われます。 ↩︎
  36. 容量保持は保たれますが配分性注意や情報更新速度に問題があると解釈できます。 ↩︎
  37. スコア差が大きい場合は特定側面の障害が示唆され,補償的ストラテジや環境調整が中心課題となります。 ↩︎
  38. 反応速度と誤答数の関係は注意制御の個人差を示し,介入方針調整に利用されます。 ↩︎

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