注意障害における問題行動を観察評価する方法として”BAAD”があげられます。
本記事ではこの方法、項目、点数について解説します。
BAADとは?
BAAD(Behavioral Assessment for Attentional Disturbance)は、脳損傷後の注意障害を評価するために開発された評価方法になります。
この評価は通常、作業療法士によって治療中に行われます。
BAADは6つの項目で構成されており、これらの項目は注意行動と関連していると考えられています。
各項目は、問題行動の出現頻度に基づいて0から3の点数で評価され、合計点(0から18点)が算出されます。
高い合計点数は、より重症の状態を示します。
BAADの6つの項目について
BAADの評価の際、観察すべき問題行動ですが…
- 活気がなく、ボーっとしている
- 訓練(動作)中、じっとしていられない、多動で落ち着きがない
- 訓練(動作)に集中できず、容易に他のものに注意がそれる
- 動作のスピードが遅い
- 同じことを2回以上指摘されたり、同じ誤りを2回以上することがある
- 動作の安全性への配慮が不足、安全確保ができていないのに動作を開始する
…の6つになります。
BAADの評価点について
BAADでは上記の観察すべき問題行動の出現頻度を4段階で点数化します。
- 0:全くみられない
- 1:時にみられる(観察される頻度としては1/2未満、観察されないほうが多い)
- 2:しばしばみられる(観察される頻度としては1/2以上、観察されるほうが多い)
- 3:いつもみられる(毎日・毎回みられる)
18点満点で高点数ほど注意障害が重症という判断になります。
これらの問題行動に対して作業療法の場面でどの程度観察できるか?をチェックしていく方法だね!
家庭生活での観察の場合は家族に行ってもらってもよいでしょうね!