最近は病院やクリニックの受付や待合室なんかでもうっすらとBGMを流していることが多くなってきたように感じます。
あの理由についてって考えたことありますか?
実はあれって“なんとなく”や“雰囲気づくり”ではなく、“潜在意識”に働きかけるというちゃんとした理由と根拠があるんです。
そこで今回は“潜在意識”に影響を与えるBGMについて解説します。
BGMの持つ効果
バックグラウンドミュージック(英: background music)は、なにか別の主体となるものの背景として流れる音楽のこと。BGM(ビージーエム)と略される。また、略称で呼ばれるケースの方が多い。バックグラウンドミュージックはその場の主役にはならないが、その場を演出するために使用される音楽である。
引用:wikipedia
病院やクリニック内で使われる例はもちろん、店舗で使用されているものや、映画やドラマなどの背景音楽もBGM(バックグラウンドミュージック)と呼びます。
そのBGMが持つ効果については以下の3つが代表的です。
- マスキング効果
- イメージ誘導効果
- 感情誘導効果
それが意図的かどうかは別として、BGMにはこのような効果がありますし、使い方によっては期待できるといわれています。
以下に解説します。
マスキング効果
BGMの効果の一つとして「マスキング」があります。
ある音(騒音)をある音(BGM)で隠してしまうという効果です。
少し周波数が異なる二つの音がある場合、少し低い周波数の音がそれより少し高い周波数の音を「マスキング」してしまいます。
また当然と言えば当然なのですが、音量の大きい音が小さい音を「マスキング」します。
例としてですが、飲食店でのBGMは調理場の音や他のお客さんとの注文の音、エアコンの音などへのマスキング効果があげられます。
病院やクリニックでのマスキング効果としては、診察室からの個人情報漏えいの防止効果への期待ができるようです!
イメージ誘導効果
BGMのもうひとつの効果には「イメージ誘導効果」があげられます。
お店の雰囲気の演出に非常に影響があるのですが、これは潜在意識に働きかけるためのようです。
そのため店舗のBGMの選曲によってお店の集客、売り上げに大きな影響が起こることもわかってきています。
また、病院やクリニックという医療現場内でのBGMにおける“イメージ誘導効果”は“清潔感”につながるような選曲がよいようですね!
感情誘導効果
BGMの効果で3つ目は「感情誘導」があります。
実際にメジャーキーでの早いテンポの曲は気分を高揚させ、マイナーキーでのゆっくとしたテンポの曲は悲しい気分にさせる効果があると立証されてもいます。
無意識のうちに聴く人の感情に働きかける効果があるのも、BGMの強みでもあります。
病院やクリニックでの感情誘導効果としては、“不安感の軽減”や“リラックス効果”などでしょうね。
まとめ
今回はBGMは意外と潜在意識に働きかける効果があるってことについて解説しました。
BGMって普段何気なく気にも留めないようなものでしょうけど、潜在意識に働きかけられると考えると、与える影響って非常に大きいと思います。
“空間づくり”という枠組みで考えれば、作業療法士も貢献できる部分は大きいと思いますので、こういったBGMの効果についても意識するといいかもしれませんね!