血圧の測定方法(触診法) – 誤差が出にくい手順について

血圧は測定しやすい反面、方法によっては誤差ができてしまいます。
本記事では、この血圧の測定方法について解説します。

血圧の測定方法

血圧を測定するためには、一般的に次のような方法、手順が用いられます。

  • 血圧計の準備
  • 安静にさせる
  • 上腕を露出させる
  • 上腕動脈の位置と走行を確認する
  • マンシェットを巻く
  • ゴム嚢に空気を送り込む
  • ゆっくりと圧を下げる
  • 記録する
    • 以下にそれぞれ解説します。

      血圧計の準備

      正確な測定を行うために、適切な血圧計を選びます。
      自動式のデジタル血圧計や水銀柱血圧計が一般的に使用されます。

      必要に応じて袖帯のサイズを選びます。

      安静にさせる

      血圧測定を行う前に、静かな場所でリラックスして座ります。
      背中をしっかりと支え、足は床に平らに置きます。

      上腕を露出させる

      袖をまくり上げて上腕部を露出させます。
      一般的には左腕が血圧測定に使用されますが、特定の状況や指示に従って右腕を使用する場合もあります。

      上腕動脈の位置と走行を確認する

      上腕動脈の位置を走行を触診で確認します。
      通常は上腕の内側にある肘の直下の領域で、動脈の鼓動が感じられる場所になります。

      マンシェットを巻く

      ゴム嚢の中央を上腕動脈に当てて、マンシェットの下縁が肘窩の2cm~3cm程度上になるように巻きます。

      ゴム嚢に空気を送り込む

      手でポンピングバルブを操作し、脈拍を確認しながらマンシェットのゴム嚢に空気を送り込みます。
      徐々に加圧していき、脈が触れなくなったところから、さらに20〜30mmHgほど圧を上げます。

      ゆっくりと圧を下げる

      徐々に空気を抜き圧を下げながら、毎秒2~3mmHg程度で、ゆっくりと圧を下げていきます。
      ポンピングバルブを徐々に緩めていき、最初に触れる音(拍動音)を最高血圧の目安とします。

      記録する

      測定結果をメモや記録用紙に記録します。
      日時や測定条件(座位、安静時など)も記録します。

      血圧測定は正確な結果を得るために正確な手順を守ることが重要です。
      自宅での測定や日常的なモニタリングを行う場合でも、適切な方法と機器を使用して行うことが推奨されます。

      触診法は拡張期血圧を測定できないことに注意だね!
      あとは聴診法に比べると10mmHg程度低く測定されるって点も注意でしょうね!

      血圧とは? 血圧の測定方法(触診法)
      血圧の測定方法(聴診法) 血圧に関する疑問
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