BRTP(疼痛行動評価表)- 評価方法・採点・カットオフ値・メリット・デメリット・注意点について

BRTP(疼痛行動評価表)- 評価方法・採点・カットオフ値・メリット・デメリット・注意点について 検査

BRTP(疼痛行動評価表)は、言葉で痛みを表現できない患者の慢性痛を客観的に評価するツールです。
認知症や乳幼児など、非言語的なコミュニケーションが必要なケースでの痛み管理に最適です。

今回はこのBRTPの方法や点数、注意点などについて解説します。


疼痛行動評価表(BRTP)とは?

BRTP(疼痛行動評価表:Behavioral Responses to Pain)は、慢性痛の患者の痛みを行動を通じて評価するために用いられる検査ツールです。
1996年に心理学者クレア・フィリプスとスタンリー・ラフマンによって開発され、特に認知機能が低下している患者や、言葉で痛みを表現するのが難しい患者に適しています。
38項目の日常生活動作に関する質問から構成され、各質問には「いつもする」「たいていする」「全然しない」の3段階の選択肢があります。
このツールは、患者の痛みに影響を与える行動を測定し、その結果を総合的に評価することで、治療やケアの方針を立てる際に重要な情報を提供します。

痛みの客観的な評価が難しいケースにおいて、BRTPは信頼性の高い評価手段とされています。

BRTPは、認知症の患者や乳幼児のように言葉で痛みを正確に伝えにくい人々の痛みを客観的に評価し、適切な痛み管理を行うために必要なんだ!
また、患者と医療者間のコミュニケーションを補助し、痛みの評価を円滑にする役割も果たすんですね!

BRTPの利用場面

BRTPは、言葉で痛みをうまく表現できない方や、認知機能が低下している方などの痛みを評価する上で非常に有用なツールです。
BRTPが活用される主な場面としては…

  • 認知症の方
  • 乳幼児
  • 意識障害のある方
  • 重度の言語障害のある方
  • 自閉スペクトラム症の方
  • 重度の精神疾患のある方
  • 鎮静剤や麻酔薬の使用中の方
  • ICU(集中治療室)の患者

…などが想定されます。
それぞれ解説します。

認知症の方

BRTPは、アルツハイマー病やレビー小体型認知症など、認知症を抱える患者の痛みを評価する際に非常に有効です。
これらの患者は言葉で痛みを表現することが困難になることが多く、特にレビー小体型認知症では幻視や運動症状が伴うため、痛みの訴えがさらにわかりにくくなります。
BRTPを活用することで、観察に基づいて痛みを評価し、患者の苦痛を軽減するための適切なケアを提供することができます。
言葉に頼らない評価は、認知症患者のQOLを向上させるための重要な手段です。

これにより、患者の苦痛を見逃すことなく、早期に対応できるようになります。

乳幼児

乳幼児は言葉で痛みを表現することができないため、BRTPは彼らの痛みを評価する上で非常に役立ちます。
乳幼児は泣き声や顔色、身体動作など、非言語的なサインを通じて痛みを訴えることが多く、これらのサインを観察することで痛みの程度を判断します。
BRTPを使用することで、非言語的な表現を的確に捉え、適切な治療を行うことが可能となります。
この評価方法は、特に言語発達が未熟な乳幼児に対して、痛みを見逃さずに対応するための有効な手段です。

早期の適切な対応により、乳幼児の健康状態を維持することができます。

意識障害のある方

意識障害を持つ患者に対しては、BRTPが痛みの評価において重要な役割を果たします。
脳卒中や昏睡状態の患者は、意識レベルが低下しているため、言葉で痛みを訴えることができません。
BRTPを使用することで、身体の動きや反射、表情などを通じて痛みを評価し、適切な介入を行うことができます。
これにより、患者の状態を把握し、必要な治療を早期に行うことが可能です。

意識障害のある患者に対する痛みの評価は、患者の回復や快適さを確保するために不可欠です。

重度の言語障害のある方

脳梗塞や外傷性脳損傷などにより、言語機能が低下した患者に対しても、BRTPは有効な痛み評価ツールです。
言語中枢が障害されることで、言葉でのコミュニケーションが困難になる場合がありますが、BRTPを活用することで、非言語的な表現を通じて痛みを評価できます。
これにより、言語に依存せず、患者の苦痛を適切に理解し、治療することが可能です。
重度の言語障害を持つ患者にとって、このような客観的な評価は、痛み管理を適切に行うための重要な要素です。

患者の生活の質を向上させるための重要な支援手段となります。

自閉スペクトラム症の方

自閉スペクトラム症を持つ患者は、言葉でのコミュニケーションが苦手であり、痛みを伝えることが難しい場合があります。
さらに、感覚過敏があるため、通常よりも強く痛みを感じることがあります。
BRTPを使用することで、これらの患者の痛みを行動から評価し、適切な対応を行うことが可能です。
特に、コミュニケーションの困難さや感覚過敏を考慮した評価は、患者の特性に応じたケアを提供するために不可欠です。

これにより、患者が抱える痛みや苦痛に対して、より効果的な治療を提供できます。

重度の精神疾患のある方

重度の精神疾患を持つ患者、特に統合失調症やうつ病の患者に対しても、BRTPは有効です。
これらの患者は、幻覚や妄想、無気力などにより、痛みの訴えがわかりにくくなることがあります。
BRTPを活用することで、これらの患者の痛みを行動を通じて評価し、適切な介入を行うことが可能です。
特に、精神状態が痛みに影響を与える場合でも、BRTPによって客観的な評価が行えるため、適切な治療を提供することができます。

これにより、精神疾患を持つ患者のQOL向上に寄与します。

鎮静剤や麻酔薬の使用中の方

鎮静剤や麻酔薬を使用している患者は、薬剤の影響で痛みを言葉で訴えることができません。
BRTPを使用することで、身体の動きや反射、表情などを観察し、痛みを評価することができます。
この評価は、鎮静や麻酔の深さを調整するための重要な指標となり、患者の安全を確保するために役立ちます。
痛みの程度を客観的に把握することで、適切な鎮痛管理が可能となり、患者の快適さを維持できます。

特に、鎮静剤や麻酔薬を使用中の患者にとって、BRTPは重要な評価ツールです。

ICU(集中治療室)の患者

ICUでは、意識レベルが変動したり、人工呼吸器を装着していたりする患者が多く、痛みを言葉で伝えることが困難です。
BRTPを用いることで、これらの患者の痛みを行動や生理的反応を通じて評価し、適切な鎮痛管理を行うことが可能です。
ICU患者の痛み評価は、治療効果を最大化し、回復を促進するために重要です。
BRTPを活用することで、ICU患者に対しても適切な痛み管理が行え、快適な環境を提供することができます。

これにより、患者の回復をサポートし、合併症のリスクを低減します。

これらの利用場面により、BRTPは慢性痛の評価や治療において非常に有用なツールとされているんだ!
その結果、言葉で痛みを表現しにくい患者にも適切なケアを提供し、全体的な治療の質を向上させることができますね!

BRTPのメリット

BRTPは、特に言葉で痛みを表現するのが難しい患者さんに対して、客観的な評価を行うための重要なツールです。
そのメリットは以下の通りです。

  • 客観的な評価が可能
  • 非言語的なコミュニケーションに対応
  • 痛みの多様性に対応
  • 痛み管理の向上
  • 患者中心のケアの実現
  • 医療者間の連携強化
  • 迅速な評価が可能

それぞれ解説します。

客観的な評価が可能

BRTPは、患者の主観的な痛みの訴えと、観察に基づく客観的な評価を比較することで、痛みの実態をより正確に把握できるツールです。
治療前後の痛みの変化を評価することで、治療の効果を客観的に測定し、最適な治療法を選択できます。
また、観察結果を他の医療者と共有することで、チーム全体で一貫したケアを提供することが可能です。
痛みを行動を通じて評価することで、主観的な感覚のみに頼らず、より信頼性の高い評価を実現します。

これにより、痛みが日常生活にどのように影響しているかを具体的に理解できます。

非言語的なコミュニケーションに対応

BRTPは、言葉で痛みを表現できない患者の痛みを評価するのに優れたツールです。
特に、認知症の患者や言語障害を持つ患者に対して、彼らの行動を通じて痛みを理解し、適切なケアを提供することが可能です。
このアプローチは、患者との信頼関係を構築するのにも役立ちます。
患者が言葉にできない痛みや苦しみを理解し、共感することで、より深い信頼関係を築くことができます。

これにより、患者が安心して治療に専念できる環境を整えることができます。

痛みの多様性に対応

BRTPは、身体的な痛みだけでなく、精神的な苦痛や不安などの感情的な側面も行動として評価できる点が特徴です。
これにより、患者が経験する多様な痛みを包括的に捉え、適切な治療を提供することが可能となります。
また、BRTPは様々な疾患に伴う痛みを評価できるため、幅広い臨床状況での適用が期待されます。
身体的・精神的な痛みの多様な表現を捉えることで、患者に対してより個別化されたケアが提供できるようになります。

これにより、患者の生活の質を向上させることが可能です。

痛み管理の向上

BRTPは、痛みの程度や種類に応じた適切な鎮痛薬の選択をサポートするだけでなく、温罨法やマッサージなどの非薬物療法の有効性も評価できます。
これにより、薬物療法と非薬物療法を組み合わせた総合的な痛み管理が可能となり、患者の生活の質(QOL)を向上させることができます。
また、治療前後の痛みの変化を評価することで、治療の効果を客観的に測定し、治療方針の調整に役立てることができます。

これにより、患者に最適な痛み管理を実現できます。

患者中心のケアの実現

BRTPを使用することで、患者の痛みを客観的に評価し、より患者中心のケアを提供することが可能です。
観察結果を患者と共有することで、患者とのコミュニケーションが円滑になり、治療計画の策定や調整がスムーズに行えます。
さらに、痛みの評価には心理的・社会的要因も重要であり、BRTPはこれらの要因を考慮した包括的な評価を可能にします。
これにより、患者一人ひとりに合った、より効果的なケアが提供できるようになります。

患者との信頼関係が深まることで、治療への協力も得やすくなります。

医療者間の連携強化

BRTPは共通の評価ツールとして、医療者間の情報共有を円滑にし、連携を強化する役割を果たします。
医師、看護師、理学療法士など、多職種が一貫して患者の状態を評価し、情報を共有することで、より包括的で質の高いケアが提供できます。
これにより、患者の痛み管理においても、多職種の協力による統一された治療アプローチが可能になります。

医療チーム全体の連携が強化されることで、患者にとって最善のケアが提供される環境が整います。

迅速な評価が可能

BRTPは特別な準備や道具を必要とせず、どんな場所でも簡単に実施できるため、迅速な痛みの評価が可能です。
この利便性は、急性期や外来診療、在宅医療など、様々な医療現場での活用を可能にし、患者への即時対応が求められる状況でも有効です。
迅速な評価により、痛みの管理が遅れることなく行われ、患者の苦痛を早期に軽減することができます。
これにより、痛みが長引くことで生じる二次的な問題も予防できます。

患者に迅速かつ適切なケアを提供するための重要なツールとなります。

BRTPは、言葉で痛みを表現できない患者に対して客観的な痛み評価を提供し、適切な痛み管理を支援する重要なツールなんだ!
これにより、痛みの早期発見と適切な治療が可能となり、患者の生活の質(QOL)の向上にも寄与するんですね!

BRTPのデメリットと注意点

BRTPは非常に有用な評価ツールですが、いくつかのデメリットや注意点も存在します。
ここでは…

  • 評価者の主観性
  • 行動の多様性
  • 時間的な制約
  • 評価項目の限定性
  • 他の要因の影響
  • 評価の複雑性

…について解説します。

評価者の主観性

BRTPの評価結果は、観察者の経験やスキルに大きく依存するため、同じ行動に対しても評価が異なる可能性があります。
評価者の解釈が異なると、評価基準の一貫性が保たれず、客観性が損なわれるリスクがあります。
また、患者の回答が主観的であることから、評価結果にばらつきが生じやすくなる場合もあります。
このように、評価者の主観性は、BRTPの信頼性に影響を与える可能性があるため、評価者の教育や基準の統一が求められます。

信頼性の高い評価を行うためには、評価者間のコンセンサスを図ることが重要です。

行動の多様性

BRTPでは、患者の行動を通じて痛みを評価しますが、同じ痛みを感じていても、それを表現する行動は人それぞれ異なります。
また、患者の気分や周囲の環境によって行動が変化するため、評価が難しくなることがあります。
さらに、評価項目が特定の行動に依存しているため、患者の生活習慣や文化によっては、適切に評価できない場合があります。
これにより、個別の患者の痛みを正確に評価することが難しくなる場合があります。

評価者は、これらの多様な要因を考慮しながら柔軟に対応する必要があります。

時間的な制約

BRTPによる評価は、継続的な観察を必要とするため、人的資源や時間的な制約がある場合には困難が生じることがあります。
特に、痛みは時間とともに変動するため、短期間の観察ではその変動を十分に捉えられない可能性があります。
このため、評価が不完全となり、正確な痛みの把握が難しくなることがあります。
評価者は、時間的な制約を踏まえながら、可能な限り継続的な観察を行うことが求められます。

限られた時間内での正確な評価を目指すためには、効率的な観察と記録が重要です。

評価項目の限定性

BRTPは、痛みを行動として評価するため、すべての痛みが行動として表現されるとは限らない点がデメリットとなります。
特に、非言語的な表現に限界がある場合、痛みの一部が評価できないことがあります。
また、評価項目が限定的であるため、すべての痛みの側面を包括的に評価することが難しい場合があります。
さらに、BRTPは慢性痛の評価に適しているため、急性期の痛みには十分な対応ができず、低く評価される傾向があります。

これにより、評価が限定的であることが、治療の選択に影響を与える可能性があります。

他の要因の影響

BRTPでの痛みの評価は、鎮痛薬などの薬剤や他の疾患の影響を受けることがあります。
これにより、痛みの行動表現が変化し、正確な評価が難しくなることがあります。
また、痛みの評価には患者の心理的要因も影響を与えるため、患者の心理状態によって結果が変動する可能性があります。
これらの要因が絡むことで、評価結果が必ずしも痛みの実態を反映しない場合があります。

評価者は、これらの外的要因を考慮しつつ、総合的に評価を行う必要があります。

評価の複雑性

BRTPは、痛みだけでなく、認知機能や精神状態など、複数の要因を考慮する必要があるため、評価が複雑になることがあります。
これにより、評価者は各要因を適切に評価し、総合的な判断を下すための高度なスキルが求められます。
また、複数の要因を評価するためには、観察の時間や記録が増え、評価にかかる負担も大きくなります。
この複雑性が、BRTPの実施を難しくする要因の一つです。

評価の簡略化と正確性のバランスを保つための工夫が求められます。

BRTPは、客観的な評価を可能にする一方で、評価者の主観性や行動の多様性など、いくつかのデメリットが存在するんだ!
これらのデメリットを克服するためには、複数の評価者による評価、継続的な観察、そして他の評価方法との併用などが重要となるんだね!

BRPTの方法

BRTPは、患者の痛みを客観的に評価するための重要なツールです。
しかし、評価方法や観察項目は、使用する評価表の種類や患者さんの状態によって異なります。

ここでは、一般的なBRTPの実施方法として…

  • 評価表の準備
  • 質問の説明
  • 質問の実施
  • 回答の記録
  • 点数の集計
  • 結果の解釈
  • フィードバックと治療計画

…というステップで解説します。

評価表の準備

BRTPを実施するためには、まず評価表を準備します。
評価表には、痛みに影響を与えると考えられる38項目の日常生活動作が記載されており、各項目について患者の行動を観察します。
観察者は事前に評価項目やスコアリング方法を確認し、評価を正確に行うための準備を整えます。
また、患者がリラックスできる静かな環境を整備することも重要です。

観察者には、BRTPの実施方法や評価項目について十分な教育が必要です。

質問の説明

評価を始める前に、患者にBRTPの目的と質問の意味を説明します。
質問は「いつもする」「たいていする」「全然しない」の3段階の選択肢から1つを選ぶ形式で、患者の痛みが日常生活にどのように影響しているかを把握するために行います。
さらに、患者の病歴や現在の身体状態、薬物療法の状況を確認し、これらが評価に影響を与えるかどうかを考慮します。

患者との信頼関係を築くことで、評価がスムーズに行えるよう努めます。

質問の実施

次に、各質問に対して患者がどの程度その行動を行っているかを尋ねます。
評価表には「物を持ち上げるのを避ける」「横になる/休けいする/寝る」「顔をしかめる/まゆをひそめる」などの具体的な行動が含まれており、これらの行動を観察します。
観察時間は通常15分から30分程度が一般的で、患者の状態によって調整されます。

観察した行動やその頻度、強度を正確に記録することで、評価の信頼性が高まります。

回答の記録

各質問に対する患者の回答を記録し、点数を割り当てます。
「いつもする」は2点、「たいていする」は1点、「全然しない」は0点というように、行動の頻度に応じてスコアが付けられます。
この点数化によって、患者の痛みが日常生活にどれだけ影響しているかを客観的に評価することが可能です。

正確な記録が後の点数集計や結果の解釈に重要な役割を果たします。

点数の集計

すべての質問に対する回答が記録されたら、その点数を集計します。
BRTPの満点は76点(38項目×2点)で、得点が高いほど痛みが日常生活に大きな影響を与えていることを示します。
この総得点は、患者の痛みの程度を評価するための重要な指標となり、治療計画の立案に役立ちます。

集計結果を基に、医療チームとともに患者に最適な治療方針を検討します。

結果の解釈

集計された点数を基に、患者の痛みの程度や日常生活への影響を評価します。
得点が高い場合、痛みが日常生活に大きな支障をきたしている可能性があり、早急な対応が求められます。
逆に低い得点の場合、痛みの影響が軽微であることを示します。

結果の解釈は治療の方向性を決定するために非常に重要で、患者一人ひとりに適したケアを提供するための指針となります。

フィードバックと治療計画

評価結果を患者にフィードバックし、それを基に治療計画を立てます。
患者と結果を共有することで、痛みの理解が深まり、治療への協力も得やすくなります。
また、医療チームへの報告も重要で、評価結果は治療方針の見直しや調整に役立ちます。

結果に基づいて、患者の痛みを軽減するための最適な治療法を選択し、実施していくことが目指されます。

これらのステップによって患者さんの痛みを客観的にも評価することができるんだ!
その結果、より適切な治療方針を立て、患者さんのQOL(生活の質)を向上させることが期待できるんだね!

BRPTの検査項目

BRPTの日常生活動作についての各項目は、全部で38項目あります。

  • 1.物を持ち上げるのをさける
  • 2.横になる/休けいする/寝る
  • 3.顔をしかめる/まゆをひそめる
  • 4.外食するのをさける
  • 5.痛みのあることを友人に話す
  • 6.アルコールを飲む
  • 7.庭の手入れをさける
  • 8.医師にもらった薬を飲む
  • 9.(痛くて)泣く
  • 10.パーティや集まりに行くのをさける
  • 11.家事をするのをさける
  • 12.電車やバスに乗るのをさける
  • 13.マッサージをしてもらう
  • 14.立つのをさける
  • 15.仕事に行くのをさける
  • 16.痛いところをかばう/痛くて声を出す
  • 17.痛みのあることを家族に話する
  • 18.水泳に行く
  • 19.痛いところをあたためる
  • 20.市販の痛み止めを飲む
  • 21.映画館へ行くのをさける
  • 22.車での旅行をさける
  • 23.買い物に行くのをさける
  • 24.姿勢をかえる
  • 25.車をそうじするのをさける
  • 26.歩くのをさける
  • 27.明るい光をさける
  • 28.性生活をさける
  • 29.来客の訪問をさける
  • 30.余分な家事をさける
  • 31.動作をゆっくりにする
  • 32.ものを運ぶのをさける
  • 33.大きな物音をさける
  • 34.痛いところをさすったり、こすったりする
  • 35.人の家を訪問するのをさける
  • 36.料理をするのをさける
  • 37.からだを曲げるのをさける
  • 38.階段を使うのをさける

これらの項目を通じて、患者の日常生活における痛みの影響を評価するんだ!
この評価に基づいて、個々の患者に最適な治療法や介入策を策定することが可能となるんですね!

BRTPのカットオフ値について

BRTP(疼痛行動評価表)のカットオフ値については、厳密に「何点」というカットオフ値は設けられていません。
これは、BRTPがVAS(Visual Analog Scale)と同様に、被験者の痛みの程度の変化を追うための検査であるためです。

つまり、BRTPの評価は個々の患者の痛みの変化を追跡することを目的としており、特定の点数を基準に痛みの有無や程度を判断するものではないんだ!
そのため、カットオフ値を設定するのではなく、患者の痛みの変化や日常生活への影響を総合的に評価することが重要なんですね!

参考

S.A., Holmes., S.A., Holmes., A., Quinlan., M.E., Pierce. (2022). Behavioral markers of pain: Understanding the cognitive, motor, and societal interactions in the pain experience. 349-358. doi: 10.1016/B978-0-12-820589-1.00031-2

関連文献

タイトルとURLをコピーしました