髄膜炎の原因と種類 – 細菌感染・ウイルス感染・真菌感染などについて

髄膜炎の原因としては主に何があるのでしょうか?
本記事では、髄膜炎の原因と種類について解説します。

髄膜炎の原因


重篤な症状を引き起こす場合がある”髄膜炎”。
では、この髄膜炎の原因とはどのようなものがあげられるのでしょうか?

主なものとして…

  • 細菌感染
  • ウイルス感染
  • 真菌感染
  • その他

…があげられます。
それぞれ解説します。

細菌感染

髄膜炎の原因でも一般的なものがこの細菌感染になります。
こういった細菌は、通常は鼻や喉などの上気道に存在していますが、免疫力の低下や感染経路への露出などが原因で髄膜炎を引き起こす可能性があります。

主に以下のような細菌が原因になります。

肺炎球菌

肺炎球菌は、特に小児や高齢者に髄膜炎を引き起こす重要な病原体です。
髄膜炎の他にも、肺炎や中耳炎などの感染症を引き起こすことがあります。

髄膜炎菌

髄膜炎菌は、髄膜炎の主要な病原体です。
主に髄膜炎菌B型、C型、W型、Y型の4つの血清型が髄膜炎を引き起こすことが知られています。

感染は飛沫感染や接触感染によって広がります。髄膜炎菌の感染は重篤で、早期の診断と治療が重要です。

ヘモフィルスインフルエンザ菌

ヘモフィルスインフルエンザ菌は、主に小児に髄膜炎を引き起こす細菌です。
しかし、ヘモフィルスインフルエンザワクチンの普及により、髄膜炎の発生率は減少しています。

リステリア・モノサイトゲネス

リステリアモノサイトゲネスは、通常は食品中から感染します。
妊婦や免疫力の低下した人々にとって特に危険であり、胎児や新生児に重篤な髄膜炎を引き起こすことがあります。

ウイルス感染

また、ウイルス感染も髄膜炎の一般的な原因のひとつになります。
ウイルス性髄膜炎は、風邪や感染症の流行と関連して発生することが多いとされています。

主に次のようなウイルスが原因になります。

エンテロウイルス

エンテロウイルスは、髄膜炎の主要なウイルス病原体の一つです。
腸管や呼吸器から感染し、主に夏から秋にかけて流行します。
一般的な感染症症状に加えて、髄膜炎を引き起こすことがあります。

ヘルペスウイルス

ヘルペスウイルスには、ヘルペス単純ウイルス(HSV)や水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)などがあります。
これらのウイルスは髄膜炎を引き起こす可能性があり、病気の初期段階には発疹や口内病変などの特徴的な症状が見られることがあります。

インフルエンザウイルス

インフルエンザウイルスは、一般的には上気道疾患を引き起こすウイルスですが、重症な場合には髄膜炎を引き起こすことがあります。

真菌感染

真菌感染が原因の髄膜炎は比較的まれですが、ステロイド使用中やエイズ発症者など免疫機能が低下している、あるいは血管内カテーテルを挿入された方に多く見られます。
また、この真菌感染は、通常は外部環境からの感染によって起こりますが、まれに血行性感染や近接した組織の感染が原因となることもあります。

主に次のような真菌が原因になります。

カンジダ種

カンジダは、真菌の一種であり、通常は皮膚や粘膜に存在しています。
免疫力が低下した人や長期間の抗生物質使用後など、抵抗力の低下が原因で髄膜炎を引き起こすことがあります。

クリプトコッカス種

クリプトコッカスは、土壌や鳥の糞などに広く存在しています。
通常は肺や中枢神経系に感染し、免疫力の低下した人々に対して髄膜炎を引き起こすことがあります。

その他

その他の原因としては、化学物質、薬物の反応、アレルギー反応、発熱性けいれん性疾患などが原因となることもあります。

こうしてみると髄膜炎の原因は多様的といえるね。
同じ髄膜炎でも原因が異なれば、治療方針も変わってきますから注意が必要ですよね。

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