筋力低下と筋緊張低下の違い

筋力低下と筋緊張低下は、どちらも異なる概念であり、それぞれの特徴や原因が異なります。
本記事ではそれぞれの違いについて解説します。

筋力低下

筋力低下は、筋収縮によって発生する最大張力が小さい状態を指します。
これは、筋肉の収縮力や持久力が低下している状態であり、非使用や廃用、神経系障害、特定の筋肉疾患などが原因となります。

筋緊張低下

一方で、筋緊張低下は、骨格筋が活動する準備状態ができていないため、適切なタイミングで十分な張力が発揮できない状態を指します。
神経の障害や末梢神経の問題が主な原因であり、筋肉が緩んでいる状態が続きます。

例えば、姿勢の保持時に筋緊張が低下すると、その姿勢を維持するのが難しくなります。

筋力低下と筋緊張低下の違い

簡潔にまとめると、下記の表のようになります。

項目 筋力低下 筋緊張低下
定義 筋収縮によって発生する最大張力が小さい状態 骨格筋が活動する準備状態ができていないため、適切なタイミングで十分な張力が発揮できない状態
原因 非使用や廃用、神経系障害、特定の筋肉疾患など 主に神経の障害や末梢神経の問題
影響 筋肉の収縮力や持久力が低下 筋肉が緩んでいる状態が続き、活動時の適切な張力の発揮が難しい
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THERABBYを運営している臨床20年越えの作業療法士。
行動変容、ナッジ理論、認知行動療法、家族療法、在宅介護支援
ゲーミフィケーション、フレームワーク、非臨床作業療法
…などにアンテナを張っています。

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