筋力低下と筋緊張低下は、どちらも異なる概念であり、それぞれの特徴や原因が異なります。
本記事ではそれぞれの違いについて解説します。
筋力低下
筋力低下は、筋収縮によって発生する最大張力が小さい状態を指します。
これは、筋肉の収縮力や持久力が低下している状態であり、非使用や廃用、神経系障害、特定の筋肉疾患などが原因となります。
筋緊張低下
一方で、筋緊張低下は、骨格筋が活動する準備状態ができていないため、適切なタイミングで十分な張力が発揮できない状態を指します。
神経の障害や末梢神経の問題が主な原因であり、筋肉が緩んでいる状態が続きます。
例えば、姿勢の保持時に筋緊張が低下すると、その姿勢を維持するのが難しくなります。
筋力低下と筋緊張低下の違い
簡潔にまとめると、下記の表のようになります。
項目 | 筋力低下 | 筋緊張低下 |
---|---|---|
定義 | 筋収縮によって発生する最大張力が小さい状態 | 骨格筋が活動する準備状態ができていないため、適切なタイミングで十分な張力が発揮できない状態 |
原因 | 非使用や廃用、神経系障害、特定の筋肉疾患など | 主に神経の障害や末梢神経の問題 |
影響 | 筋肉の収縮力や持久力が低下 | 筋肉が緩んでいる状態が続き、活動時の適切な張力の発揮が難しい |