触覚・圧覚の伝達メカニズムについて

触覚、圧覚はどのような経路で脳に伝達し、感じとることができるのでしょうか?
本記事では触覚、圧覚の伝達メカニズムについて解説します。

触覚・圧覚の伝達メカニズムについて

触覚・圧覚の伝達メカニズムについては、以下のステップによって成り立っています。

  1. 皮膚の感覚点
  2. 受容細胞
  3. 機械受容器
  4. 感覚伝導路
  5. 大脳皮質

以下にそれぞれ解説します。

皮膚の感覚点

皮膚の感覚点とは、皮膚に与えられた刺激に反応する細胞の分布する領域のことです。
この皮膚の感覚点には、痛覚、触覚(圧覚)、温覚、冷覚などの種類があります。
皮膚の感覚点は、部位や感覚の種類によって密度が異なります。

受容細胞

受容細胞は機械刺激に反応する細胞膜のチャネルを持つ細胞です

触覚・圧覚は皮膚の感覚点に存在する受容細胞によって受容されます。
受容細胞は、機械的刺激や温度刺激を受け取ると、それらを化学信号に変換します。

機械受容器

機機械受容器とは、機械的な力に反応する感覚受容器で、受容細胞と求心性線維の組み合わせになります。
この機械受容器は、皮膚や筋肉などの変化を感じる感覚ニューロンの感度を高める役割もします。

触覚・圧覚の受容細胞には、4種類の機械受容器があります。
それぞれの機械受容器は、異なる皮膚層や感覚神経に接続しています。

機械受容器 位置 特徴
メルケル細胞 表皮基底層 静的な圧力や形状を感じる
メルケル盤 真皮の最外層 物体の形状の抽出を感じる
ルフィニ小体 真皮網状層 伸張やずれを感じる
パチニ小体 真皮深部や皮下組織 高速な振動や圧力変化を感じる

また、これらの代表的な受容器以外にも有毛部に巻きついた毛包受容器や、自由神経終末などもあります。

感覚伝導路

触覚・圧覚の感覚伝導路は主に…

  • 後索内側毛帯路
  • 脊髄視床路

…の2つがあります。

後索内側毛帯路
精細な触圧覚や意識される深部感覚(振動覚・位置覚)を伝える経路です。
脊髄の後根から延髄後索核に至るまで同側の後索を上行します。
そこでニューロンを変えて対側の内側毛帯を上行し、最終的に視床後核に達します。

脊髄視床路
粗大な触圧覚や温痛覚(温度覚・痛覚)を伝える経路になります。
脊髄の後根から後角ニューロンに至り、そこでニューロンを変えて対側の前角・外側角ニューロンに至ります。
さらにそこから対側の前脊髄視床路・外側脊髄視床路を上行し、最終的に視床後核・外側核群・内側核群に達します。

大脳皮質

中枢神経系では、脊髄や脳幹を経由して、大脳皮質の体性感覚領域に信号が到達します。
この領域は、身体の各部位の感覚を地図のように表現しています。
触覚・圧覚の感知には、この他にも複数の脳領域が関与しています。

触覚や圧覚の障害の場合、この伝達メカニズムのどの部分が原因なのかを探ることがリハビリの一歩といえるだろうね!
そのためにはこのプロセスを知っておく必要がありますね!

タイトルとURLをコピーしました