災害や事故はいつどこでも起こり得ます。
健康的に生活する条件…ではなく、人間が最低限生き抜くために必要な条件を知っておくことも重要なのかなと思ってます。
というわけで調べてみました。
人間が生きていくために必要な最低限度の条件
人間が命を失わず、生きていくために必要な最低限度の条件をそれぞれ調べてみました。
ここでは…
- 水分
- 塩分
- 栄養
- 体温
- 酸素
- 睡眠
- 明るさ
- 音
…について紹介します。
水はどのくらい必要?
人間の体は成人で体重の60~65%が水分でできています。
そして成人が1日に排出する水分量は約2.5リットルだそうです。
この内訳としては、汗などの不感蒸泄として約0.9リットル、尿や便として約1.6リットルになります。
つまり体外に排出される量と同じ約2.5リットルは最低限必要な水分量と言えます。
塩分はどのくらい必要?
一日に必要な塩分量としては、0.5~1.5gだそうです。
WHOが提唱している1日5グラムってのは、あくまで健康的な生活上必要な塩分量になります。
必要な栄養量はどのくらい?
成人では基礎代謝量のキロカロリー値は、体重のキログラムの値の25倍~30倍だそうです。
つまり、体重60キロの人なら1500キロカロリーから1800キロカロリー程度です。
だいたいの目安ですが、ご飯1杯で250~300キロカロリー、コンビニのおにぎり1つで150~200キロカロリーになります。
体温は何度までなら大丈夫?
人間は体内のエネルギーを消費することで、体温を35度から41度の範囲で保つようにしているようです。
逆に言えば、この範囲を外れると自分で体温保持ができなくなり死亡してしまいます。
ちなみに日本人の平均体温は36.89度だそうです。
酸素なしではどの位の時間大丈夫?
空気…というよりはどれだけ酸素が止まってしまうと人間は生きることができなくなるのでしょうか?
個人差はもちろんあるにしても、脊髄は45分、小脳は13分、大脳は8分だそうです。
つまり8分間まったく酸素が体内に取り込まれないと…生きていたとしても脳死の状態ということになります。
睡眠時間はどのくらい必要?
人間はいったいどのくらい眠らないでいられるのでしょうか?
1964年にアメリカの男子高校生が行った不眠の実験では、264時間12分(11日と12分)という結果だったそうです。
ただ、実験開始から3日で記憶力の定価、4~5日目には極度のいらいら状態がみられ、とても正常な精神状態ではなかったようです。
しかし、面白いのはこの実験後わずか半日の睡眠をとっただけで正常な状態を取り戻したということ。
また、睡眠サイクル1~2周期分は20分の睡眠で取り戻せる…とも言われています。
ほんの少しの睡眠をとるだけでも、生きていくためには十分なのかもしれません。
ま、健康or不健康は別としてね。
どのくらい真っ暗闇にいられる?
人間は長時間暗闇の中にいると精神が崩壊する…なんて言われています。
たしかにずっと何も見えない場所にいるのはかなり苦痛だと思います。
実際よく言われているのは“72時間(3日間)”だそうです。
どのくらい無音に耐えられる?
人間は無音状態の環境にどのくらいいることができるのか?
この実験はミネソタ州にあるオーフィールド研究所という「地球上最も静かな場所」ギネス世界記録を保持している研究所で行われました。
結果としては45分。
外部から一切の音がないと、自分自身の心臓の鼓動、関節が曲がる際の音ばかりを感じてしまうようです。
まとめ
今回は人間が最低限生き抜くために必要な条件について解説しました。
人間(成人男性)が身体的にも精神的にもギリギリを耐えることができる最低限の条件としては…
- 水分:約2.5リットル
- 塩分:約0.5~1.5g
- 栄養:約1500~1800キロカロリー
- 体温:35~41度
- 酸素:8分
- 睡眠:20分
- 明るさ:72時間
- 音:45分
…となります。
繰り返しますが、あくまで“最低限”ですし、性別や年齢、体格によって差があるのは確実です。
ただ、災害や事故に巻き込まれた際の知識として把握しておくとよいかもしれませんね。
あくまで生死の境目の基準ですから”健康的な生活”のためにはこの基準よりももっと上の数字が必要になるからね。
災害や有事といった場合には参考になるでしょうけどね。