褥瘡の合併症とは? – 重篤な状態を防ぐために

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褥瘡はその状態によっては重篤な状態悪化につながる場合があります。
本記事では褥瘡の合併症について解説します。


褥瘡の合併症について

褥瘡はそのまま放っておくことで様々な合併症の原因にもなり得ます。
主なものとしては…

  • 膿瘍の形成
  • 低蛋白血症
  • 細菌感染症
  • 骨髄炎
  • 敗血症

…といった感染による合併症があげられます。
以下にそれぞれ解説します。

膿瘍の形成

褥瘡が進行すると、皮膚の炎症が悪化し、水ぶくれや膿が溜まる膿瘍を形成することがあります。
膿瘍は感染が深刻化した状態を示し、治療が遅れるとさらに広範な組織の損傷や感染の拡大を引き起こすリスクがあります。

膿瘍の早期発見と適切な治療、特に抗生物質の使用や必要に応じた外科的介入が重要です。

低蛋白血症

褥瘡から体液が漏れることで、水分だけでなくタンパク質などの栄養素も失われ、低蛋白血症を引き起こすことがあります。
この状態は、全身の免疫機能の低下や治癒力の減退を招き、感染のリスクを高めるとともに、褥瘡の治癒過程を遅らせます。

適切な栄養管理と、必要に応じた補液や栄養補給が治療の重要な部分です。

細菌感染症

褥瘡からの細菌感染症は、創傷部位に細菌が侵入して引き起こされます。
これにより局所的な感染から全身性の感染症に至るまでのリスクが高まり、特に免疫系が弱っている患者では合併症のリスクが高くなります。

適切な創傷ケアと抗生物質の使用が、感染症の管理において重要です。

骨髄炎

骨まで達する深い褥瘡は、骨に感染して骨髄炎を起こすリスクがあります。
骨髄炎は重篤な状態であり、治療には長期間の抗生物質治療や場合によっては外科的介入が必要です。

骨髄炎は褥瘡の深刻な合併症であり、創傷の深さと感染の広がりを早期に把握し、迅速に治療を開始することが不可欠です。

敗血症

菌が血液内に侵入し、敗血症を引き起こすこともあります。
敗血症は血液を介して全身に菌が広がる極めて危険な状態で、未治療の場合死亡に至ることもあります。
敗血症は褥瘡の重篤な合併症であり、早期の発見と迅速な治療、特に広範囲な抗生物質の使用が必要です。

褥瘡患者の総合的なモニタリングと早期介入が、敗血症の発生を防ぐ鍵です。

褥瘡の合併症を起こさないためには?

褥瘡を発症しやすい患者は高齢者や長期入院患者が多く、彼らは通常体力や免疫力が低下しています。
そのため、皮膚からの感染症リスクが高まり、褥瘡の早期発見は合併症を予防する観点から極めて重要になります。

これはリハビリセラピストにとっても褥瘡対策として貢献できる部分のはずです。

褥瘡をきっかけとしてさらに重篤な状態に悪化するケースは多いからね。
褥瘡の合併症をきちんと理解しておくことも予防につながりますね!

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