感覚障害の一つでもある”異常感覚”。
しびれなどの不快感で悩む患者も多いかと思います。
本記事ではこの異常感覚について解説します。
異常感覚とは?
“異常感覚(dysesthesia)”とは、通常の感覚とは異なる、不快で異常な感覚や知覚体験を指します。
具体的には、しびれ、じんじんとした感じ、ぴりぴりとした感じ、かゆみ、痛みなどが自発的に現れる状態を指します。
また、何らかの刺激を加えたときに別の感覚として感じることは”錯感覚(paresthesia)”と呼ばれます。
異常感覚が日常生活へ及ぼす影響
異常感覚が日常生活へ及ぼす影響は、個人や状況によって異なるかもしれません。
ここでは、一例として…
- 身体的な不快感と痛み
- 運動能力の低下
- 睡眠障害
- 精神的な影響
- 社会的な制約
- 生活の質の低下
…について解説します。
身体的な不快感と痛み
異常感覚により、しびれやじんじんとした感じ、ぴりぴりとした感じ、かゆみ、痛みなどが発生するため、身体的な不快感や痛みが常に存在する可能性があります。
これにより、日常的な活動や運動が制限されるか、困難になることがあります。
運動能力の低下
異常感覚による不快感や痛みが存在する場合、運動を制限する傾向が生じる可能性があります。
例えば、痛みがある部位の使用を避けることで、運動能力が低下することがあります。
睡眠障害
異常感覚による不快感や痛みが就寝時にも現れる場合、睡眠の質が低下する場合もあるかもしれません。
これは、睡眠障害を引き起こす要因となる可能性があります。
入院中の患者で睡眠障害がおこると、その後のリハビリテーションにも悪影響を及ぼす可能性もあります。
精神的な影響
また、持続的な異常感覚により、ストレス、不安、抑うつなどの精神的な症状が悪化することも考えられます。
日常生活の制約や苦痛により、心理的な健康に影響が出ることがあります。
社会的な制約
このように異常感覚が日常生活に影響を及ぼすため、広く見れば社会的な活動や交流が制約を受ける可能性があります。
結果、外出や趣味の制約、仕事への影響などが考えられます。
生活の質の低下
そうなると、異常感覚による制約や不快感が累積すると、生活の質が低下する…ということが考えられます。
日常的な快適さや満足感を損なうことが考えられます。