マクラメとは? – 起源や歴史、初心者向けの作品について

マクラメは結び目を駆使した手工芸で、初心者から楽しめる多彩なプロジェクトが特徴です。
創造性を発揮し、リハビリにも役立つ魅力的なアクティビティの一つといえます。

本記事ではマクラメの起源や歴史、そして初心者向けの作品について解説します。


マクラメとは?

マクラメとは、結び目を使って布地や糸を装飾的に編む手法の一つです。
起源は13世紀のアラブで、船乗りたちが航海中に網や装飾品を作るのに使用していた技術がヨーロッパに伝わり、特にビクトリア時代に花開きました。
マクラメは、糸やロープを使って、結び目を繰り返し作ることで様々な模様やデザインを作り出します。
この技術は、タペストリー、カーテン、ジュエリーなどの装飾品から家具まで、幅広いアイテムに応用されています。

リハビリテーションの一環としても採用されることがあり、手指の動きを促進し、精神的なリラクゼーション効果も期待できます。

語源について

マクラメとは英語で“Macrame”と表記します。
これは「装飾用の房飾り」という意味になりますが、語源はアラビア語の“ムクラム”という言葉で「格子編み」という意味になるそうです。

繰り返されるマクラメブームについて

実はここ最近でマクラメがブームがなってきているようです。
60年代後半にアメリカの西海岸でのヒッピーカルチャーから流行し、日本でも70年代頃に流行したようです。

その後J-リーグ発足とともに“ミサンガ”で再ブームをし、さらにその後パワーストーンと組み合わせた南米流の“マクラメジュエリー”として流行した経緯があります。

マクラメ編みは基本的に2種類

マクラメ編みには何種類からの糸の留め方と結び方がありますが、基本的に結び方は

  • 平結び
  • 巻き結び

…の2通りになります。

つまり、この2種類の結び方のバリエーションで様々な模様を自由に結ぶことができるということになります。

マクラメの結び方は基本的に2種類のため、一見複雑そうな模様も実はこの2種類の結び方の組み合わせ方で構成されているパターンがほとんどのようだね!
この点からも非常に作業療法のアクティビティとして有用とされる理由かもしれませんね!

マクラメ編みは初心者でも安心?

マクラメ編みは初心者にも取り組みやすいアクティビティの一つです。
基本的な結び目から始め、徐々に複雑なデザインに挑戦していくことができます。
初心者におすすめのプロジェクトには、シンプルなブレスレットやキーホルダーがあります。
これらの小さなプロジェクトは、基本的な結び目の技術を習得し、完成品を比較的短時間で作り上げることができるため、初心者にとって大きな達成感を提供します。

マクラメ編みを始めるにあたって必要なのは、マクラメ糸(またはコットンロープ)、はさみ、そして少しの練習と忍耐です。
オンラインのチュートリアルや書籍も豊富にあり、自宅で気軽に始められます。

マクラメの編み方について

マクラメ編み方には、いくつかの基本的な結び目があります。
最も一般的なのは、平結び、ねじれ結び、そしてフルハッチ結びです。
これらの結び目をマスターすることで、さまざまな模様やテクスチャを作り出すことができます。
編み方のプロセスは、糸を固定し、指定された結び目のパターンに従って糸を交差させていくことです。
結び目の密度や糸の太さを変えることで、作品に異なる表情を加えることが可能です。
マクラメ編みは、創造性と繊細な手仕事を要求されるため、練習を重ねることが重要です。

インターネットや書籍には様々な編み方のチュートリアルがあり、技術の向上に役立ちます。

マクラメの糸について

マクラメ編みに使用される糸は、作品の質感や耐久性に大きく影響を与えます。
一般的には、コットン、麻、ジュート、シルク、ポリエステルなど、さまざまな種類の糸が利用されます。
コットン糸は柔らかく扱いやすいため初心者に人気があり、麻やジュートは自然な質感でエコフレンドリーな作品に適しています。
糸の太さもプロジェクトによって選ぶことが重要で、細い糸は繊細なアクセサリーに、太い糸はタペストリーや植物ハンガーなどの大きな作品に向いています。

糸の色や質感を変えることで、同じパターンでも全く異なる印象の作品を作ることができるだろうね!
深めていくと面白いアクティビティかもしれませんね!

マクラメ編みの作品例

ここではマクラメ編みの作品の一例である…

  • キーホルダー
  • ブレスレット
  • アクセサリー
  • タペストリー

…について解説します。

キーホルダー

マクラメキーホルダーは、手軽に始められるマクラメプロジェクトの一つです。
小さなアイテムながら、基本的な結び目の技術を駆使して、個性的で実用的なアクセサリーを作ることができます。
キーホルダーは、カラフルな糸を使ったり、ビーズやフリンジを加えたりすることで、さらに個性を出すことが可能です。
このプロジェクトは、初心者がマクラメ編みの基礎を学ぶのに最適で、完成品は自分用にはもちろん、プレゼントとしても喜ばれます。

短時間で完成させることができるため、マクラメ編みに興味がある人にとって気軽に挑戦できるプロジェクトです。

ブレスレット

マクラメブレスレットは、個性的なアクセサリーを手作りしたい人に人気のプロジェクトです。
糸の選択から結び目のパターンまで、デザインの自由度が高いため、一つとして同じものが存在しないユニークな作品を作ることができます。
ブレスレット製作には、平結びやねじれ結びなどの基本的な結び目がよく使われ、ビーズや金属のパーツを加えることでさらに魅力を増します。
また、友人同士でお揃いのブレスレットを作るなど、コミュニケーションのツールとしても楽しめます。

始めるには、選んだ糸と少しの練習があれば十分です。

アクセサリー

マクラメ編みで作るアクセサリーは、独創的でスタイリッシュな魅力があります。
ネックレス、イヤリング、ブレスレットなど、さまざまな種類のアクセサリーがマクラメ編みで表現できます。
この技術を用いることで、繊細かつ複雑なデザインが可能となり、身に着ける人の個性を引き立てます。
マクラメアクセサリー製作には、細い糸や特殊なビーズ、金属パーツなどが使われることがあり、これらの素材の組み合わせによって、無限のデザインバリエーションを楽しむことができます。

自分だけのオリジナルアクセサリーを作る喜びは、マクラメ編みの魅力の一つです。

タペストリー

マクラメタペストリーは、壁掛け芸術の形態で、部屋の装飾に深みと温かみを加えることができます。
この種類のマクラメ作品は、糸の長さや太さ、結び目の種類を変えることで、無限のデザインバリエーションを生み出すことが可能です。
幾何学模様や自然を模したデザインが人気で、リビングルームやベッドルームのアクセントとして選ばれます。
タペストリー製作には、より太い糸や複数の色を用いることが多く、作品に奥行きやテクスチャを加えるために異なる結び目が用いられます。

手作りの温もりとオリジナリティが、空間に特別な雰囲気をもたらします。

マクラメは結び目を使った古典的な手芸技術であり、初心者から上級者まで幅広く楽しむことができるんだね!
いろんなデザインバリエーションと創造性を探求することができるアクティビティで、手作業によるリハビリテーション効果も期待できますね!

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THERABBYを運営している臨床20年越えの作業療法士。
行動変容、ナッジ理論、認知行動療法、家族療法、在宅介護支援
ゲーミフィケーション、フレームワーク、非臨床作業療法
…などにアンテナを張っています。

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