感覚障害において、表在感覚のひとつである”痛覚”。
本記事では、痛覚の…
- 定義
- 種類
…について解説します。
痛覚とは?
痛覚は、皮膚感覚の一つで、身体を侵害から守るための機能を持っています。
痛覚の種類
この痛覚は…
- 表面痛覚
- 深部痛覚
- 内臓痛覚
…の3つに分類されます。
以下にそれぞれ簡単にですが解説します。
表面痛覚
表面痛覚は、皮膚や粘膜に起因する痛覚のことを指し、触れた感触や痛みを感じる能力があります。
深部痛覚
深部痛覚は、骨膜、筋肉、腱、関節などの深い組織に刺激が加わることで生じる痛みを指します。
表面痛覚とは異なり、痛みの発生場所が明確でなかったり、全身症状として吐き気や発汗などが伴うことがあります。
深部痛覚は深部感覚の一部であり、運動感覚や振動覚なども含まれます。
内臓痛覚
内臓痛覚は、内臓から生じる痛みを指します。
内臓平滑筋が痙攣したり、伸展されたり、虚血を起こしたりすると、内臓痛覚が発生します。
一方、内臓感覚は空腹感や尿意などの感覚を指し、内臓痛覚とは異なります。
痛覚の分類
また、痛覚は…
- 急性痛
- 慢性痛
…にも分類されます。
これについても以下にそれぞれ解説します。
急性痛
急性痛は、急な外傷や病気に起因する痛みを指します。
組織の損傷や腫れを警告する役割があり、正常な痛みとされます。
急性痛は病状の安定や組織の治癒に伴ってしばしば軽減します。
しかし、誤った処置によって過度に対処すると、慢性的な状態になるリスクが存在します。
慢性痛
慢性痛とは、長期間にわたって持続する痛みを指します。
一般的には3ヶ月以上または6ヶ月以上の継続的な痛みとされることがあります。
また、慢性痛は、組織の損傷や腫れだけでなく、神経系の変化によっても引き起こされることがあります。
この種の痛みは、生活の質や心理的健康にも影響を及ぼす可能性があります。
痛覚の種類について知っておくことが、患者さんの痛みの評価、治療につながる一歩だろうね!
急性痛か慢性痛かによっても、対応が変わりますからね!