縫工筋- 起始・停止・支配神経・血液供給・主な働きや作用

縫工筋は、股関節と膝関節をまたがり、脚の動きを司る重要な筋肉です。
その役割は単に動かすことだけでなく、安定性の維持にも関与しています。

本記事では縫工筋について解説します。

縫工筋の起始・停止

起始 上前腸骨棘(ASIS)
停止 内側顆の下の脛骨の近位端(鵞足経由)

縫工筋(Sartorius muscle)は、前上腸骨棘と前上腸骨棘と前下腸骨棘の間の切れ込みの上半分から丸い腱によって起始します。
筋繊維は薄く平らな筋肉を形成し、大腿の前面を内側下方に延びます。

筋肉は大腿の内側をほぼ垂直に降下し、膝関節の内側を横切って、膝の内側に位置する脛骨の上部に停止します。
この部位には、薄筋と半腱様筋の前で停止します。

これら三つの筋肉の停止腱は「鵞足」と呼ばれる広い腱膜を形成します。
停止腱の下部の一部の繊維は膝関節の内側側副靭帯と脚の内側の深層筋膜と混ざり合いますが、上部の繊維は膝関節の関節包と混ざり合います。
これらの接続は膝関節の内側の安定性に寄与しています。

この筋肉の解剖学的配置は、膝関節の運動だけでなく、安定性の維持にも重要な役割を果たしているんだ!
その複雑な挿入構造は、膝の健康な動作と保護に不可欠なんですね!

縫工筋の支配神経

神経支配 大腿神経(L2-L3)

縫工筋は、大腿神経(L2およびL3)から神経支配を受けます。
この神経は腰髄から発出し、大腿の前面を通って筋肉に到達し、筋収縮を促します。

大腿筋膜張筋の適切な機能は、この神経支配に大きく依存しているんだ!
神経の損傷や障害があると、筋肉の動作に影響を及ぼし、歩行や立ち上がりなどの動作が困難になる可能性がありますね!

縫工筋の供給血管

血液供給 近位3分の1:大腿動脈、大腿深動脈、大腿四頭筋動脈、外側大腿回旋動脈の枝
中3分の1:大腿動脈の枝
遠位3分の1:大腿動脈および下行膝動脈の枝

縫工筋は非常に長い筋肉であるため、複数の血管源から広範囲にわたる血管供給が必要です。

筋肉の上部三分の一は、大腿動脈、大腿深動脈、外側大腿回旋動脈、および四頭筋動脈の枝から血液供給を受けることがあります。
中間三分の一は大腿動脈の枝によって供給されます。
下部三分の一は大腿動脈と下行膝動脈から血液供給を受けます。

この筋肉への豊富な血液供給は、その活動に必要な酸素と栄養を確実に届けるために重要なんだ!
血流の障害は筋肉の機能不全や筋肉痛を引き起こす原因となるため、その血管系の健全性は筋肉の健康にとって極めて重要でしょうね!

縫工筋の機能・働き

機能 股関節:屈曲・外転・外旋
膝関節:屈曲・脛骨の内旋

大腿筋膜張筋は、股関節と膝関節の両方を横切るため、両関節に対して動きを生じさせます。
股関節では、股関節の屈曲、外旋、および外転が可能です。
大腿筋膜張筋の収縮により、膝関節の屈曲と脛骨の内旋(内側への回転)も引き起こされます。

これらの動作の組み合わせによりあぐらをかくことができます。
しかし、大腿筋膜張筋による収縮による動きは、その単一の機能に限定されるわけではありません。
また、大腿筋膜張筋が登山などの活動でも重要な役割を果たすことが示唆されています。

この筋肉の多様な機能は、日常生活の様々な動作に不可欠であり、特に身体を安定させるために重要なんだ!
また、スポーツやフィットネス活動での効果的なパフォーマンスにも寄与しますね!

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