梨状筋- 起始・停止・支配神経・血液供給・主な働きや作用

梨状筋は下半身の動きに不可欠で、股関節の安定化や動きをサポートします。
本記事では梨状筋について解説します。


梨状筋の起始・停止

起始 仙骨前面(S2とS4の間)、腸骨臀部表面(後下腸骨棘付近)、(仙結節靱帯)
停止 大腿骨の大転子

梨状筋は仙骨前面から起こり、大坐骨孔を通って骨盤を出て、しばしば腸骨の臀部表面に付着します。
その付着点は後下腸骨棘の近くです。
この筋肉は大腿骨大転子の頂部に停止し、上部、内側回旋筋、閉鎖筋内部、下部回旋筋が合流する腱の停止部位よりも後上に位置します。

またこの筋肉は大坐骨孔を上部坐骨孔と下部坐骨孔の二つに分けます。
上部坐骨孔からは上部臀部動脈と神経が骨盤を出ていきます。

下部坐骨孔からは坐骨神経、下部臀部神経、後大腿皮膚神経、大腿四角筋への神経が骨盤を離れます。
さらに陰部神経も下部坐骨孔を通って骨盤から出て、仙棘靭帯を回り込んで小坐骨孔を通って再び骨盤に戻ります。
その後、内側陰部動脈と静脈が合流します。

臀部中筋と小筋は内旋筋であり、したがって外旋筋の働きとは反対の動きをします。

この筋肉は、特に下肢の運動や坐位からの立ち上がりなどで重要な役割を果たすんだ!
また、坐骨神経痛の原因となることもあるため、その機能や位置についての理解は臨床的にも非常に重要ですね!

梨状筋の支配神経

神経支配 梨状筋神経 (S1-S2)

梨状筋の神経支配は、S1およびS2の脊髄神経の前枝から形成される梨状筋神経によって行われます。
これは仙骨神経叢の一部であり、梨状筋に特有の動きを可能にする信号を提供します。

梨状筋は、臀部の深部に位置し、下半身の動きに重要な役割を果たすんだ!
この神経の障害は梨状筋症候群を引き起こす可能性があり、臀部や下肢に痛みやしびれをもたらすことがあるんですね!

梨状筋の血液供給

血液供給 上臀動脈、下臀動脈、内陰陰部動脈

梨状筋の動脈供給は、内側腸骨動脈の枝である下部臀部動脈、上部臀部動脈、および内側陰部動脈から得られます。
これらの動脈はそれぞれ骨盤内部から分岐し、梨状筋に必要な血流を供給します。

梨状筋への血流は、筋肉の健康と機能を維持するために重要なんだ!
適切な血流が確保されていない場合、筋肉疲労や損傷が起こりやすくなる可能性がありますね!

梨状筋の主な働き

機能 股関節:大腿部の外旋、大腿部の外転(股関節の屈曲位)・大腿骨頭の寛骨臼内での安定

梨状筋は他の後方の臀部筋肉と共に、大腿骨の頭部を股関節の臼蓋に安定させることにより股関節を安定化します。
また、股関節の外旋だけでなく、屈曲位での大腿の外転にも寄与します。

この筋肉の働きにより、歩行や走行時など日常の多くの動作がスムーズに行われるんだ!
梨状筋が正常に機能していない場合、股関節の不安定性や動きの制限が生じることがありますね!

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