QOL-26(日本語版)-特徴・対象・目的・メリットなどについて

QOL-26(日本語版)-特徴・対象・目的・メリットなどについて 検査

QOL-26とは、WHOが開発した「生活の質」を測る調査票の一つです。
本記事ではこの評価方法について解説します。


QOL-26(日本語版)とは?

QOL-26とは、質問紙によって対象者のQOLを評価する検査の一つになります。
身体的領域、心理的領域、社会的関係、環境領域の4つの領域のQOLを問う24項目と、QOL全体を問う2項目の、全26項目から構成されています。

この検査票は、主観的幸福感や生活の質を測定するツールとして、グローバルに広く活用されています

特徴

QOL-26の特徴としては次のようなものがあげられます。

  • 全世界共通の検査方法
  • 開発には22か国が参加し、異文化間の国際比較が可能
  • 欧米やアジアという国別だけでなく、先進国や開発途上国といった国々でも利用が可能
  • QOLにおいても個人的な満足度を測定することができる

対象

QOL-26の対象ですが、18歳以上になっています。
また、QOL-26は、集団にも個別にも使用できます。

所要時間

QOL-26を実施するための所要時間ですが、10分程度、自己採点に5分程度必要になります。

目的

QOL-26は、疾病の有無を判定するための検査ではありません
あくまでも被験者の主観的幸福感生活の質を測定することを目的にしています。

利用する場所や領域について

QOL-26は医療機関のみならず幅広い領域で使用されている検査になります。
例としては次のとおりにになります。

企業・各種団体

  • 従業員の精神健康度をはかる指標として
  • 職業と、従業員の生活の質の関係を知るため
  • 臨床治療の研究に

医療・看護・福祉/カウンセリング

  • 治療方針の決定や、治療過程における変化の評価の指標に
  • 高齢者の生活の質の測定に
  • 障害者の生活の質の測定に
  • 在宅介護者の負担度の測定に

教育

  • 教員や生徒、学生を取り巻く生活環境の見直しに

QOL-26の領域について

QOL-26は次の4つの領域についての質問項目が含まれています。

  • 身体的領域
  • 心理的領域
  • 社会的関係
  • 環境領域

以下に詳しく解説します。

身体的領域

身体的領域の質問ですが…

  • 日常生活動作
  • 医薬品と医療への依存
  • 活力と疲労
  • 移動能力
  • 痛みと不快
  • 睡眠と休養
  • 仕事の能力

…で構成されています。

心理的領域

心理的領域の質問ですが…

  • ボディ・イメージ
  • 否定的感情
  • 肯定的感情
  • 自己評価
  • 精神性・宗教・信念
  • 思考・学習・記憶・集中力

…で構成されています。

社会的関係

社会的関係についての質問ですが…

  • 人間関係
  • 社会的支え
  • 性的活動

…で構成されています。

環境領域

環境領域についての質問ですが…

  • 金銭関係
  • 自由・安全と治安
  • 健康と社会的ケア:利用のしやすさと質
  • 居住環境
  • 新しい情報・技術の獲得の機会
  • 余暇活動への参加と機会
  • 生活圏の環境
  • 交通手段

…で構成されています。
QOL-26は、上記の4項目にQOL全体を問う2項目の質問の全26項目から構成されています。

QOL-26の検査方法

QOL-26の検査方法ですが、各質問項目に対して…

  • 過去2週間にどのように感じたか
  • 過去2週間にどのくらい満足したか
  • 過去2週間にどのくらいの頻度で経験したか

…を5段階(まったくない・少しだけ・多少は・かなり・非常に)で回答します。

QOL-26のメリット

QOL-26を行うメリットとしては…

  • 検査用紙1枚で、回答と採点が簡単に行えること
  • 世界の国・文化・年代・性別などで共通した使用ができること

…があげられます。

今後リハビリはヘルスケアの分野にまで発展するだろうから、ますますQOLについては知識を身につけないといけないかもしれないね!
予防分野においても重要ですからね!

参考

心療内科受診者のQOLの検討 : WHO/QOL-26を用いた評価

関連文献

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