小指外転筋は豆状骨を起始、第5基節骨を停止とした主に小指の外転に関わる筋肉です。
本記事では小指外転筋について解説します。
小指外転筋の起始・停止
起始 | 豆状骨 |
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停止 | 第5基節骨底尺側または内側 |
小指外転筋(abductor digiti minimi)の起始は主に豆状骨(pisiform bone)になります。
その他には有鈎骨(hamate bone)、中手骨(metacarpal bones)を繋ぐ豆鈎靭帯(pisohamate ligaments)と豆中手靭帯(pisometacarpal ligaments)があります。
また、いくつかの筋繊維は尺骨茎状突起にも付着する尺側手根屈筋(flexor carpi ulnaris)の腱からも発生します。
筋繊維は腱に収束し、小指の尺側の近位指節およびその伸筋膜に停止します。
小指外転筋は、主に豆状骨から起こり、その他の起始には周囲の靭帯も含まれるってことだね!
この筋肉の繊維は小指の基部に向かって収束し、小指の運動を支援するんですね!
小指外転筋の神経支配
神経支配 | 尺骨神経の深枝 (C8、T1) |
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他の掌側小指筋と同様に、小指外転筋は尺骨神経の深枝から神経供給を受けています。
この神経はC8およびT1の神経根から派生しています。
この神経供給は、小指の正確な動きと感覚を保つために重要なんだ!
尺骨神経の障害は、この筋肉の機能障害を引き起こし、手の動きに影響を与える可能性がありますね!
小指外転筋の血液供給
血液供給 | 尺骨動脈 |
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小指外転筋の動脈血は、尺骨動脈の手掌枝、手掌側指動脈、および手掌表層弓の尺側からの枝から供給されます。
この筋肉からの静脈血は、手の掌の静脈網を通じて腕の深静脈(尺骨静脈)に排出されます。
このような豊富な血流は、筋肉の健康を維持し、効率的な機能を支えるために不可欠なんだ!
血流障害は、筋肉疲労や損傷のリスクを高める可能性がありますからね!
小指外転筋の主な働き
機能 | 小指の外転 |
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小指外転筋の主な機能は、第5指の中手指節関節における外転と屈曲であり、これにより第5指を第4指から離します。
また、伸筋膜への付着により、第5指の指節間関節での屈曲も助けます。
小指外転筋は、例えばバスケットボールのような大きな物を指を広げて掴む際に重要です。
この筋肉は手の精密な動作と力強いグリップを可能にするため、日常生活やスポーツ活動での機能において重要な役割を果たすんだ!
小指の独立した動きをサポートすることで、より広範囲な手の使用が可能になるんですね!