“加齢による記憶力低下”と”認知症による記憶力低下”にはいくつかの重要な違いがあります。
ここではその違いについて解説します。
加齢による記憶力低下
加齢による記憶力低下は主に…
- 自覚がある
- ヒントがあれば思い出す
- 日常生活に支障はない
…という特徴があります。
以下にそれぞれ解説します。
自覚がある
加齢に伴うもの忘れは、自分が何かを忘れていることに気付きます。
例えば、日常的な忘れ物を自覚します。
ヒントがあれば思い出す
忘れたことを思い出すためのヒントがあれば、加齢によるもの忘れでも思い出すことができます。
日常生活に支障はない
加齢によるもの忘れは、一般的に日常生活に大きな影響を与えません。
判断力は低下しないため、普通の生活は続けられます。
認知症による記憶力低下
また、認知症による記憶力低下の特徴としては…
- 自覚がない
- ヒントがあっても思い出せない
- 日常生活に支障がある
…となります。
自覚がない
認知症の場合、物事そのものを覚えていられなくなります。
約束したことを覚えていないなどの症状が現れます。
ヒントがあっても思い出せない
認知症ではヒントがあっても思い出せないことがあります。
体験したことそのものを忘れてしまうため、ヒントだけでは記憶を取り戻せません。
日常生活に支障がある
認知症によるもの忘れは、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
判断力が低下し、約束や日常的なタスクを遂行できなくなります。
“加齢によるもの忘れ”は自覚があり、ヒントによって思い出すことができ、日常生活への影響は少ないってことだね!
一方、認知症では自覚がなく、ヒントだけでは思い出せず、日常生活に大きな支障をきたす可能性があるんですね!