くも膜下出血の場合、早急にその出血部位への治療を行う必要があります。
本記事では…
- くも膜下出血の外科的治療(脳動脈瘤クリッピング術・脳動脈瘤コイル塞栓術)
- くも膜下出血の内科的治療
…について解説します。
くも膜下出血の外科的治療
くも膜下出血の外科的治療方法としては、主に…
- 脳動脈瘤クリッピング術
- 脳動脈瘤コイル塞栓術
以下にそれぞれ解説します。
脳動脈瘤クリッピング術
全身麻酔を使用する手術です。
頭皮を切開し、一部の頭蓋骨を取り外してくも膜下腔にアクセスし、脳動脈瘤に到達します。
そして、動脈瘤にクリップを装着することで止血します。
脳動脈瘤コイル塞栓術
鼠径部から動脈に管を挿入し、血管内から動脈瘤に到達します。
治療用の細いカテーテルを使用して、動脈瘤をプラチナ製のコイルで充填します。
くも膜下出血の内科的治療
くも膜下出血の内科的治療において、再出血を防ぐためには血圧の厳密な管理が必要です。
一般的には降圧薬、が使用されます。
目標としては、血圧を140/90mmHg以下に維持することが推奨されています。
また、鎮痛や鎮静の薬剤の投与により、急激な血圧変動を防ぎ、再出血の予防を図ります。
クリッピングは開頭するから負担が大きいのが難点だね。
逆にコイル術は負担は少ないものの、コイル自体がずれたり飛び出したりするリスクもあるようですね!