浮腫に対しての治療法

講座

2023.12.18

臨床で浮腫の状態が強い患者に対して、どのような治療が行われるのでしょうか？
本記事では、浮腫に対しての治療法について解説します。

では、浮腫に対してどのような治療が行われるのでしょうか？
ここでは…

…について解説します。

まず浮腫の原因となる基礎疾患（心臓病、腎臓病、甲状腺疾患など）の適切な治療が行われます。
基礎疾患の管理や治療が浮腫の改善につながります。

また、塩分を含めた食事の見直しも必要です。
塩分摂取を制限することで、浮腫の軽減に役立ちます。
栄養士の協力の下、バランスの取れた食事プランを作成します。

加えて医師は、利尿薬の使用も検討します。
利尿薬は尿の排出を促すことで、体内の余分な水分を排泄する効果があります。

マニュアルリンパドレナージュや浮腫排液マッサージなどの手技を用いて、リンパの流れを促進し浮腫の軽減を図ることも重要です。
理学療法士や作業療法士がリハビリプログラムの一つとして行います。

また、適切な運動プログラムを設計し、筋力トレーニングや有酸素運動を通じて血液やリンパの循環を改善し、浮腫の減少を促します。
抱えている疾患の特徴に注意しながら、安全かつ効果的な運動が求められます。

普段の生活での適切な姿勢をとることや圧迫療法も必要です。
浮腫の部位に圧迫ストッキングや浮腫包帯を使用し、圧迫効果を発揮して浮腫の軽減を図ります。

適切な姿勢の保持や圧迫療法の指導が行われます。

浮腫の管理方法や運動指導、適切な姿勢やエクササイズの指導など、患者自身が日常生活で浮腫を管理できるように支援します。
患者教育と自己管理プログラムにより、浮腫の予防や再発の防止に役立ちます。

こうしてみると、”浮腫の治療＝マッサージやポジショニング”だけではないことがわかるね！

食事や内服薬の管理といった生活上の自己管理の方法にまで、リハビリセラピストが支援できるといいですよね！