くも膜下出血が発生した場合、早急な対応が求められます。
本記事では、くも膜下出血の診断方法について解説します。
くも膜下出血の診断方法
くも膜下出血の診断としては…
- 症状の聴取・身体的検査
- 脳画像検査
- 脳脊髄液検査(腰椎穿刺)
…があげられます。
以下にそれぞれ解説します。
症状の聴取・身体的検査
医師はくも膜下出血を疑う症状(突然の激しい頭痛、意識障害、嘔吐など)について詳しく質問し、身体的な検査を行います。
この場合、くも膜下出血の症状として特徴的な頭部の硬直や神経系の異常な兆候を探すことが重要です。
脳画像検査
脳画像検査はくも膜下出血の診断に非常に重要になります。
一般的には…
- CTスキャン
- MRI
…があげられます。
CTスキャン
くも膜下出血の診断のための画像検査では、まずCTが優先的に使用されます。
CTによって出血の存在やその場所、出血の量などを確認することができます。
MRI
くも膜下出血の診断におけるMRIの利点としては、出血の他にも血管異常や腫瘍などの原因を特定することがあげられます。
加えて、CTでは不鮮明となる亜急性期後(発症1週間以降)の診断に優れていることなどもあげられます。
脳脊髄液検査(腰椎穿刺)
くも膜下出血の疑いがある場合、医師は脳脊髄液(脳の周りの液体)を採取するために腰椎穿刺を行うことがあります。
脳脊髄液の検査により、出血の有無やその他の異常を確認することができます。
診断はCTは有用で、発症24時間以内の診断率は92%って報告もあるね!1)。
CTで異常所見が認められない場合に、腰椎穿刺による髄液の検査が行われるでしょうね!
参考
1)Guidelines for the management of aneurysmal subarachnoid hemorrhage.