リハビリの臨床現場で、患者の状態把握にも重要視される”バイタルサイン”。
本記事では、このバイタルサインについて解説します。
バイタルサインの定義
バイタルサインとは、からだの状態を示す基本的なサインのことです。
バイタルサインは日本語で「生命(vital)の兆候(sign)」と訳され、人間の生命活動における重要な指標になります。
急性期のリハビリの現場では、特に患者の状態が不安定なこともあり、このバイタルサインをしっかり把握しておく必要があります。
バイタルサインの種類
では、このバイタルサインにはどのような種類があるのでしょうか?
通常は…
- 脈拍数/心拍数
- 呼吸数
- 体温
- 血圧
- 意識レベル
…があげられます。
以下にそれぞれ解説します。
脈拍数/心拍数
脈拍数は、心臓が1分間に拍動する回数のことで、心臓の働きや血液循環の状態を知る上で重要な情報になります。
通常は1分間に50~100回(または60回~100回)の範囲が正常値とされています。
呼吸数
呼吸数とは、単位時間当たりに行われる呼吸の数で、肺機能や循環器系の状態を知る上で重要な情報です。
健常な成人の呼吸数は1分間に12回から20回(安静時)とされています。
体温
体温は、人間の体内で発生する熱の量を表す指標で、体内の代謝や免疫機能の状態を知る上で重要な情報です。
通常は36.5℃~37.5℃の範囲が正常値とされています。
血圧
血圧とは、心臓が拍動することで動脈にかかる圧力のことで、収縮期血圧(最高血圧)と拡張期血圧(最低血圧)の2つの値で表されます。
正常値は、収縮期血圧が120mmHg以下、拡張期血圧が80mmHg以下です。
意識レベル
意識レベルとは、人間の意識の状態を表す指標で、脳の機能や神経系の状態を知る上で重要な情報です。
目を開けること、話すこと、命令に従うことなどが評価されます。
臨床ではこれらのバイタルサインは、最低限知っておく必要があるだろうね!
どれも患者さんの毎日の健康状態を示すサインですからね!