動悸の原因も様々ですが、やはり重要なのは「いかに予防しておくか?」になります。
本記事では、動悸の予防について解説します。
動悸の予防
動悸の予防としてはどんなものがあるのでしょうか?
ここでは…
- 健康的な体重を維持する
- タバコの煙を避ける
- 定期的に体を動かす
- 高血圧を下げる
- 心臓に良い食事をする
- コレステロール値をコントロールする
…について解説します。
健康的な体重を維持する
健康的な体重を維持することは、心臓の負担を軽減し、動悸のリスクを減らすのに役立ちます。
過体重や肥満は、心臓に余分なストレスをかけ、高血圧や心臓病のリスクを高める可能性があります。
定期的な運動とバランスの取れた食事により、体重を健康的な範囲に保つことが重要です。
適切な体重管理には、食事の量を調整し、栄養価の高い食品を選ぶことが含まれます。
具体的には体重を10%減らすことが推奨されています。
これには、植物ベースの食事や定期的な運動、睡眠障害やストレスの管理も含まれます1)。
タバコの煙を避ける
喫煙は心臓に悪影響を及ぼし、動悸のリスクを高める主要な要因です。
タバコの煙に含まれる化学物質は血圧を上昇させ、心臓病のリスクを増加させます。
また、受動喫煙も同様に有害です1)。
タバコの煙を避けることは心臓病や他の健康問題のリスクを大幅に減らすことができます。
定期的に体を動かす
定期的な運動は、心臓の健康を維持し、動悸のリスクを減らすのに有効です。
運動は、心臓の筋肉を強化し、血流を改善し、全体的な身体の健康を促進します。
週に数回の中程度から激しい運動(例:ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳)は、高血圧や高コレステロールを減少させるのに役立ちます1)。
また、ストレスを軽減し、健康的な体重を維持するのにも効果的です。
高血圧を下げる
高血圧は心臓に余分な負担をかけ、動悸のリスクを高める要因です。
高血圧を管理するには、塩分の摂取量を減らし、アルコールの摂取を控えめにし、定期的に運動を行うことが重要です1)。
また、ストレス管理と十分な睡眠も高血圧のコントロールに役立ちます。医師の指導のもと、必要に応じて高血圧の薬を服用することも一つの方法です。
心臓に良い食事をする
心臓に良い食事をすることは、動悸の予防に重要な役割を果たします。
これには、飽和脂肪、トランス脂肪、砂糖、塩分を控えめにし、フルーツ、野菜、全粒穀物、良質なタンパク質を多く摂ることが含まれます 2)。
これらの食品は心臓の健康を促進し、動脈硬化や高血圧を予防するのに役立ちます。
また、オメガ3脂肪酸を多く含む食品(例:サーモン、アマニ油)を摂取することも、心臓病リスクを減らすのに有効です。
コレステロール値をコントロールする
高コレステロールは動脈の壁にプラークを形成し、心臓病のリスクを高めます。
バランスの取れた食事、定期的な運動、健康的な体重の維持は、コレステロールレベルをコントロールするのに役立ちます。
特に飽和脂肪とトランス脂肪の摂取を減らすことが重要です 2)。
医師の指導のもとで、必要に応じてコレステロールを下げる薬を使用することも有効な方法です。
参考
1)Hynes, M. (2020). Beyond Ablation in Atrial Fibrillation: 10 Steps to Better Control. American Journal of Lifestyle Medicine, 15, 434 – 440. https://doi.org/10.1177/1559827620943326.
2)Sciomer, S., Moscucci, F., Maffei, S., Gallina, S., & Mattioli, A. (2018). Prevention of cardiovascular risk factors in women: The lifestyle paradox and stereotypes we need to defeat. European Journal of Preventive Cardiology, 26, 609 – 610. https://doi.org/10.1177/2047487318810560.