呼吸不全の症状 – 低酸素血症・高炭酸ガス血症による症状の違い

呼吸不全の症状はその原因や疾患によって様々です。
本記事では、呼吸不全の症状について…

  • 低酸素血症
  • 高炭酸ガス血症

…それぞれに分類して解説します。

呼吸不全の症状・所見

呼吸不全の症状・所見には、次の2つの主要な形態があります。

  • 低酸素血症
  • 高炭酸ガス血症

以下にそれぞれ解説します。

低酸素血症

低酸素血症は、酸素の取り込みが不十分な状態を指します。
通常、動脈血中の酸素分圧(PaO2)が低下し、酸素供給が不足していることを示します。

症状としては…

  • 意識障害(錯乱、せん妄、意識消失)
  • 低血圧
  • 頻脈
  • 不整脈
  • チアノーゼ
  • 四肢の欠陥拡張初
  • 呼吸パターンの異常

…などがあげられます。

主な原因としては肺の疾患(肺炎、喘息、肺血栓塞栓症など)や肺胞-毛細血管膜の機能障害が考えられます。

高炭酸ガス血症

高炭酸ガス血症は二酸化炭素の排出が不十分な状態です。
通常、動脈血中の二酸化炭素分圧(PaCO2)が上昇し、二酸化炭素の蓄積が起こっています。

症状としては…

  • 意識障害(錯乱、意識消失)
  • 羽ばたき振戦
  • 瞳孔縮小
  • うっ血乳頭
  • 高血圧
  • 発汗

…などがあげられます。

主な原因としては肺の換気障害(慢性閉塞性肺疾患、睡眠時無呼吸症候群など)や呼吸筋の低下が考えられます。

呼吸不全のリスクを持つ患者さんに関わる場合は、こういった症状の種類は頭に入れておく必要があるね!
症状と背景疾患、そして日常生活のリスクにまでつなげて考えるようにしないといけませんね!

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