呼吸障害の患者に対しての評価で、咳と痰の評価を評価することも重要です。
本記事では、咳と痰の評価について解説します。
呼吸障害の視診において、咳と痰の評価には…
- 咳の頻度と性質
- 痰の性状と量
- 痰の色
- 咳や痰に伴う苦痛
…があげられます。
以下にそれぞれ解説します。
咳の頻度と性質
呼吸障害患者においては、咳が出ることが多くあります。
そのため、咳の頻度や性質を評価することが重要です。
頻度は、咳がどれくらい頻繁に起こるかを示し、病態の進行や症状の重篤度を示す指標となります。
また、咳の性質は乾いた咳や痰を伴う湿った咳など、症状の特徴を示すものです。
これにより、咳の原因や病態を推測し、治療や管理の方針を立てる上で役立ちます。
痰の性状と量
痰の性状と量は、呼吸障害の視診において病態を評価する重要な要素です。
痰の性状は、粘性や粘液性、膿性などを含みます。
これにより、炎症や感染の程度、気道の状態などを判断することができます。
また、痰の量は排出される痰の量を指し、気道のクリアランス能力や痰の蓄積の程度を示す指標となります。
痰の色
痰の色も重要な評価項目です。
例えば、黄色や緑色の痰は細菌感染や炎症の兆候を示す場合があります。
逆に、透明な痰は一般的に正常な状態を示すことが多いです。
痰の色の変化は病態の進行や治療効果の指標となるため、注意深く観察する必要があります。
咳や痰に伴う苦痛
呼吸障害に伴う咳や痰による苦痛も評価すべき重要な要素です。
咳が激しい場合や痰が排出困難な場合には、患者の苦痛や生活の質に悪影響を及ぼす可能性があります。
苦痛の程度を評価し、適切な対策や緩和方法を提供することが必要です。

見落としがちだけど、咳や痰の評価も呼吸器リハのセラピストには重要な技術かもしれないね!
看護師任せ…ではいけないでしょうね!
