評価とは? – 定義・目的・対象・経過について

リハビリにおける評価とは、どのようなことを指すのでしょうか?
本記事では…

  • 評価の定義
  • 評価の目的
  • 評価の対象
  • 評価の経過

…について解説します。

リハビリにおける評価とは?

そもそもリハビリテーションにおける”評価”とは、ある対象の性質や価値を客観的に判断し、その結果を評分析することになります。

リハビリにおける評価の目的

リハビリテーションにおける評価の目的としては…

治療の効果測定のため
患者の状態把握のため
目標の達成度測定のため
患者のニーズ把握のため

…などがあげられます。
以下にそれぞれ解説します。

治療の効果測定のため

リハビリテーションの評価は、患者の症状や機能障害の改善を測定し、治療の効果を客観的に評価するために行われます。
治療の進捗を定量的に把握することで、患者の健康状態に対する介入の効果を評価し、必要に応じて治療計画を調整する際の基準となります。

患者の状態把握のため

また、患者の身体的な健康状態や心理的な状態、日常生活での機能制限を把握するためにも行われます。
これによって、患者の現在の状態やニーズを理解し、適切なリハビリテーションプログラムを策定することが可能となります。
患者の個別の特性や状態に基づいて、最適なケアを提供する土台となります。

目標の達成度測定のため

加えて、治療の目標に対する進捗や達成度を定量的に評価するためにも行われます。
患者と治療チームは共同で設定した目標が達成されているかどうかを確認し、治療の方針を見直す際の指標となります。
この評価を通じて、治療の方向性を調整し、患者の回復を促進するための戦略を見つけ出すことができます。

患者のニーズ把握のため

評価は患者のニーズや要望を正確に把握するためにも行われます。
患者の日常生活での課題や希望する活動に関する情報を収集し、それを治療計画に組み込むことで、患者中心のアプローチを実現することができます。
これによって、治療が患者の生活に最大限に適合し、持続可能な改善を実現するサポートが可能となります。

評価の対象について

リハビリにおける評価の対象は様々であり非常に広範囲になります。

評価項目 具体的な要素
身体機能 筋緊張、関節可動域、筋力、運動パターン、協調性、立ち直り反応、平衡反応、全身の耐久性など
感覚 表在感覚、深部感覚、視覚、聴覚、味覚、触覚、前庭感覚など
高次脳機能 知的能力、認知・行為能力、身体像、運動企画など
心理的側面 意欲、集中力、情緒安定、構え、注意、自己同一視、活動水準、精神発達、概念形成など
生活関連活動 家事、育児、屋外移動、一般交通機関の利用、自動車の運転、生活習慣など
知的・心理的能力 現実検討能力、問題解決能力、学習能力、心理的耐久性、母子関係など
作業能力 単純または複雑な作業の達成能力、作業遂行能力、時間的利用、自助具や義肢装具の適用など
生活維持能力 知的・心理的能力、身辺処理能力、コミュニケーション能力、生活環境の利用など
社会的側面 対人関係能力、役割遂行能力、生活圏拡大能力、生活環境の利用など

評価の経過について

評価の経過は基本的に次のステップで行われます。

  1. ケースの現状把握
  2. ケース情報の入手
  3. 問題点の選定
  4. 目標の設定
  5. 治療計画の立案
  6. 効果の判定

以下にそれぞれ解説します。

ケースの現状把握

リハビリテーションの評価の最初の段階では、対象者の現在の身体機能、感覚・知覚、高次脳機能、精神・心理機能などの基本的な能力を評価します。
これにより、患者の現状を的確に把握し、適切なリハビリテーションアプローチを選択する基盤を築きます。

症状や制約の程度を理解することで、個別のニーズに合わせたプランを策定する際の出発点となります。

ケース情報の入手

評価を行うためには、患者に関する包括的な情報を入手する必要があります。
面接や観察、さらには検査や測定などの多様な方法が使用され、患者の生活状況や日常生活での制約、問題点を把握します。

これによって、患者の背景や状態に合わせた的確な評価が可能となり、適切な治療計画の策定に役立ちます。

問題点の選定

評価の次のステップは、患者の問題点を特定することです。
患者の生活面での反応や行動を評価し、制約や課題を明確に把握します。

この段階では、患者が日常生活で直面する障害や困難に焦点を当て、具体的な問題点を特定します。

目標の設定

評価の結果を基に、リハビリテーションの目的を具体的に設定します。
患者と治療チームが共同で目指す目標を明確にし、治療の方針や方法を定めます。

これによって、患者の回復や機能の向上を促進する具体的な目標が設定され、治療の方向性が明確になります。

治療計画の立案

設定した目標に向けて、問題点の解決や治療方法の選定を含む具体的な治療計画を立案します。
患者のニーズや状態に適したリハビリテーション介入を選び、継続的かつ効果的な治療を提供するための計画が策定されます。

効果の判定

治療の効果を定期的に評価し、患者の状態や進捗を把握します。
必要に応じて再評価を行い、治療計画を調整し、患者の健康状態の改善を促進します。

効果の判定は、リハビリテーションの進行状況を把握するための重要なステップです。

リハビリは「評価に始まり評価に終わる」なんても表現されるよね!
様々な要素に対して、きちんと患者さん側からのフィードバックを得て判定するって意識が必要でしょうね!

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