半盲といってもその症状は様々です。
本記事ではこの半盲の症状について解説します。
半盲の症状について
半盲の症状ですが、次のようなものがあげられます。
- 片方の目が見えない
- 右目・左目それぞれの視野が右か左の半分しか見えない状態
- 両眼の視野の左右のいずれかが見えなくなる(狭窄する)
- 視野の両鼻側または両耳側が狭窄する
- 両眼の視野の同側の1/4が狭窄する
以下にそれぞれ解説します。
片方の目が見えない
半盲の一つの症状として、片方の目が完全に見えなくなることがあります。
片目が機能しないため、片方の視野が欠損します。
右目・左目それぞれの視野が右か左の半分しか見えない状態
同名半盲として知られるこの症状では、視野の一部が欠けることで、右目の場合は右側半分の視野が、左目の場合は左側半分の視野が見えなくなります。
両眼の視野の左右のいずれかが見えなくなる(狭窄する)
異名半盲としても知られるこの症状では、片方の目が右か左の視野を失い、もう一方の目が正常な視野を維持します。
視野の両鼻側または両耳側が狭窄する
両眼の視野の外側部分が欠損するため、鼻側(内側)または耳側(外側)の視野が制限されることがあります。
両眼の視野の同側の1/4が狭窄する
この症状では、両眼の同じ側にあたる1/4の視野が欠損し、視界が制限されます。
半盲の日常生活への影響
半盲によって視野の欠損が生じることで、日常生活に様々な支障が生じる可能性があります。
具体的な例としては次のようなものが考えられます。
- 視野の欠損がある側のものが見えにくく、歩行中に人にぶつかるリスクがある。
- 物を落とす、コップを倒すなどのトラブルが発生する可能性がある。
- 車の運転中に車線変更や交差点の横断が困難になり、交通安全に影響を及ぼす。
- 机の上などに物を置き忘れるなど、日常生活の中で注意が必要な場面がある。
- 歩く際に左側の物にぶつかりやすく、危険な状況が発生することがある。
- 左側に曲がれないために部屋に戻れない場合がある。
- 食事の際に左半分の食べ物を見落としてしまうなどの問題が生じることがある。
これらの問題は、半盲の程度によって異なりますが、適切なサポートやリハビリテーションが重要となります。
どんな状態にせよ、日常生活での安全性と快適性を確保するために、適切な対策や支援を行うことが必要です。
半盲の症状からその疾患、そして生活上の注意点にまで発展的に考える必要があるだろうね!
生活支援に直結するリハビリセラピストに求められる能力といえますね!