低血圧の症状 – めまい・動悸・頭痛など

血圧の状態による症状変化は、患者の状態把握のために必要になります。
本記事では、低血圧の症状について解説します。

低血圧の症状

低血圧の症状は個人によって異なる場合がありますが、一般的な低血圧の症状として…

  • めまいやふらつき
  • ぼんやりとした視界
  • 動悸
  • 疲労感
  • 頭痛
  • 認知機能の低下

…があげられます。

以下にそれぞれ解説します。

めまいやふらつき

低血圧の症状の一つにこの”めまいやふらつき”があります。
一般的には”立ちくらみ”とも呼ばれますが、正確には”起立性低血圧”と呼ばれる症状です。
低血圧は、血圧が低下することで脳に十分な血流が維持されにくくなり、その結果ふらつきやめまいなどの症状が現れます。

急に立ち上がった時や長時間立ち続けている時に、ふらつきやめまい、気が遠くなるといった危険を伴うので注意が必要です。

ぼんやりとした視界

低血圧の場合、ぼんやりとした視界になることがあります。
これは、血圧が低下することで脳に十分な血流が維持されにくくなることが原因のようです。

また目の前が暗くなる、キラキラ光る、目の前に黒い点が見えるといった症状も現れることがあります。

動悸

動悸も低血圧の症状でよくみられます。
低血圧の状態になると血管が拡張して血液が流れにくくなるため、心臓が血液を送り出すために頑張るため、動悸を感じる…というメカニズムのようです。

疲労感

低血圧の方は持続的な疲労感や倦怠感を感じることがあります。
立ちくらみやめまいを始め、朝起きにくい、倦怠感や疲労感が取れない、肩こりがある、動悸や胸痛を感じるなどの症状を訴えることがあります。

低血圧の人は、塩分とクエン酸(疲労回復に効果的)の多い梅干を、食事と一緒に取るのもいい方法のようです。

頭痛

低血圧では、血液の循環が減少するため脳への血流が制限されることが原因で頭痛が発生する可能性があります。
この頭痛は、一時的なものから持続的なものまでさまざまな程度の痛みを伴うことがあります。
低血圧による頭痛は、通常、起き上がったり急に立ち上がったりすると強く感じられます。

このような状況では、血圧の低下によって脳への血流が減少し、脳組織に酸素や栄養が不足することが考えられます。

高齢者では認知機能の低下

低血圧の症状の一つとして、高齢者においては認知機能の低下もあるようです。
高齢者は通常、低血圧に対してより敏感であり、その影響を受けやすい傾向があります。

低血圧が脳への血流を制限することによって、脳への酸素や栄養供給が減少する可能性があります。
これは、高齢者の脳組織にとって特に重要です。
脳は酸素と栄養に依存しており、十分な血流がないと正常な機能を維持することが難しくなる場合があります。

低血圧による認知機能の低下は、記憶力の低下、集中力の低下、情報処理の遅れ、認知タスクの困難さなどといった形で現れることがあります。
また、注意力や判断力の低下、認知症のリスクの増加なども関連する可能性があります。

ただし、認知機能の低下は単独の要因によるものではなく、他の健康上の要素や環境要因も関与する場合があるので注意が必要です。

どちらかといえば、高血圧のほうが注意されがちだけど、低血圧にも注意する必要があるだろうね!
低血圧は活動性の低下につながりやすくなる印象がありますからね!

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