様々な後遺症や合併症を引き起こすだけでなく、生死にも関わる”髄膜炎”。
本記事では、この髄膜炎の予防について解説します。
髄膜炎の予防法
髄膜炎を予防するためにはどのような方法があるのでしょうか?
主なものとしては…
- ワクチン接種
- 感染症対策の徹底
- 免疫力の向上
…があげられます。
以下にそれぞれ解説します。
ワクチン接種
ワクチン接種は、髄膜炎の予防法の中で非常に効果的な手段です。
ワクチンは、免疫系を活性化させ、感染症に対する防御力を高めるために使用されます。
加えてワクチン接種は、個人の健康を保護するだけでなく、集団免疫を形成し、感染症の拡大を防ぐ効果もあります。
以下に”Hibワクチン”と”肺炎球菌ワクチン”について解説します。
Hibワクチン(インフルエンザ桿菌b型ワクチン)
Hibワクチンは、インフルエンザ桿菌b型(Hib)による髄膜炎の予防に使用されます。
Hib菌は主に幼児や小児に感染し、重篤な疾患を引き起こすことがあります。
Hibワクチンの接種により、Hibによる髄膜炎の発症頻度が大幅に減少したようです。
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による髄膜炎の予防に使用されます。
肺炎球菌は、幼児や高齢者、免疫不全患者などの感染リスクが高い人々に重篤な疾患を引き起こすことがあります。
肺炎球菌ワクチンには23価ワクチンや7価ワクチンなどがあり、それぞれのワクチンが適切な年齢層や感染リスクに応じて使用されます。
感染症対策の徹底
感染症対策の徹底は、髄膜炎の予防に重要な役割を果たす予防法の一つです。
主な対策として次のようなものがあげられます。
手洗いの実施
手洗いは、感染症の予防において最も基本的かつ効果的な方法です。
適切な手洗い手順を守り、石鹸と水またはアルコールベースの手指消毒剤を使用して手を洗うことが重要です。
特に、公共の場や感染リスクの高い状況後に手洗いを行うことが髄膜炎の予防にもつながります。
感染源からの距離の確保
感染リスクの高い場所や感染者との接触を避けることが重要です。
髄膜炎の原因となる病原体は、感染者のくしゃみや咳から空気中に放出されることがあります。
混雑した場所や密集した人々との接触を避け、社会的距離を保つことが推奨されます。
免疫力の向上
免疫力を向上し、健康に保つことは髄膜炎の予防にもつながります。
バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレス管理といった当たり前のことが重要になってきます。
また、喫煙や過度の飲酒などのリスク要因を避けることも予防策の一環です。
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