臨床で”関節可動域検査(ROM-T)”の目的とはどのようなものがあげられるのでしょうか?
本記事では関節可動域検査の目的について解説します。
関節可動域検査の目的
関節可動域検査の主な目的ですが、ここでは…
- 関節の動きを制限する要因を特定すること
- 障害の程度を評価すること
- 治療法の選択肢を提供すること
…の3つについて解説します。
関節の動きを制限する要因を特定すること
関節可動域検査は、関節の動きに影響を及ぼす様々な要因を特定するための手法です。
これには靭帯の損傷、筋肉の不均衡、関節包の異常、炎症、関節内の異物などが含まれます。
これらの因子が関節の正常な動きを制限する場合、患者の症状や不調が発生し、それを特定することはリハビリ訓練の鍵となります。
障害の程度を評価すること
関節可動域検査は、関節の障害や制限の程度を評価するために用いられます。
関節の可動域が制限されると、患者は日常生活や運動に制約を受け、疼痛や不快感を経験することがあります。
障害の程度を正確に評価することは、リハビリ計画の立案や進行のモニタリングに役立ちます。
治療法の選択肢を提供すること
関節可動域検査の結果は、治療法の選択に重要な情報を提供します。
関節の制限が特定された場合、それに適したリハビリテーション、物理療法、手術、またはその他の治療アプローチを検討する際の指針となります。
患者の特定のニーズに基づいて個別に調整された治療計画を立てる際には、関節可動域検査の結果も重要な情報になります。
関節可動域検査は、関節の状態から問題点を把握して、どう治療するかのベースを作ってくれるってことだね!
治療戦略の検討や進捗、効果判定などの情報にもつながりますね!
関節可動域検査(ROM-T)とは? | 関節可動域検査の目的 |
関節可動域検査の方法 | 関節可動域の測定上の注意点 |