疼痛が起こるメカニズム

疼痛とはどのように起こるのでしょうか?
本記事では疼痛の発生メカニズムについて解説します。

疼痛が起こるメカニズム

では、この疼痛はどのようなメカニズムで起こるのでしょうか?
まず、この疼痛が起こるメカニズムは…

  • 侵害受容性疼痛
  • 神経障害性疼痛

…のふたつに大きく分類されます。

侵害受容性疼痛

侵害受容性疼痛は、外傷や感染による炎症や内外からの様々な刺激によって、痛みを感じる侵害受容器が刺激されて起こる痛みです。
体の外部または内部からの刺激が電気信号となり、神経を伝わり、その神経伝達の過程が連続して発生することで起こります。

この疼痛の中枢経路には外側系があり、体性感覚野に情報を伝達し、疼痛の感覚的な側面を生み出します。
この経路では、疼痛の強さ、場所、刺す感覚などの感覚的な情報が処理されます。

神経障害性疼痛

神経障害性疼痛は、神経自体の圧迫や神経伝達の障害によって引き起こされる痛みです。
その原因やメカニズムは完全には解明されていませんが、慢性的な痛みや難治性疼痛に進行しやすいと考えられています。

疼痛の中枢経路の内側系は前頭前野、前帯状回、島皮質、扁桃体などの広範な疼痛関連脳領域(”pain matrix”)に投射され、疼痛の認知的な側面や情動的な側面を統合・処理します。
この経路では、疼痛に関する情報が意識的な認知や感情に関連付けられ、痛みの意味や影響についての認識が形成されます。

疼痛の発生メカニズムを理解することで、疼痛の緩和につなげることができると思うんだ!
疼痛は人によってもその疾患によっても感じ方が変わってくるからこそ、構造的にみる視点が求められるのでしょうね!

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