感覚障害の一つである”錯感覚”。
患者にとっても不快感につながってしまい、生活に悪影響を及ぼす症状です。
本記事では、この錯感覚について解説します。
錯感覚(paresthesia)とは
錯感覚(paresthesia)は、感覚の異常な状態であり、通常の感覚とは異なる感覚体験を経験する状態を指します。
具体的には、触覚や感覚が痛みやぴりぴり感などとして知覚されることを指します。
錯感覚の例
錯感覚は、異なる感覚の情報が混ざり合うことによって生じる現象です。
一般的な例としては、手や足がしびれたり、チクチクする感覚があるといった状態が挙げられます。
また、寒いときに「ゾクゾクする」感覚や、痺れた箇所が「まるで針で刺されているような感じ」を覚えることも錯感覚の一例です。
異常感覚と錯感覚との違いについて
異常感覚(dysesthesia)は、痛みを除く自覚的感覚障害の一種で、例えばしびれのような異常感覚を指します。
一方、錯感覚(paresthesia)は、他覚的感覚障害の一つで、元々感じるべき感覚(例えば触覚)を、それとは異なった(para-)感覚(例えば痛み)として自覚する場合を指します。