重量覚とは？

識別感覚の一つである”重量覚”。
本記事では、この重量覚の定義について解説します。

重量覚とは

“重量覚”とは、物の重さを感じる感覚を指します。
この重量覚が衰えると、牛乳パックに指が触れたときに、それがどれぐらいの重さなのかを正確に感じ取ることができなくなります。

重量覚障害が及ぼす日常生活への影響は？

重量覚障害は、日常生活においてさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
ここでは、その一例として…

• 持ち上げや操作の難しさ
• 事故や怪我のリスク
• 運動制御の問題
• 日常的な活動の制限
• 心理的影響

…について解説します。

持ち上げや操作の難しさ

重量覚障害があると、物体の重さを正確に把握できなくなります。
結果、物体を持ち上げたり操作したりする際に難しさを感じることがあります。

特に、物体の重さが予測できないと、日常的な活動が制限される可能性があります。

事故や怪我のリスク

また、物体の重さを正しく把握できないと、物を落としたり、持ち上げる際に力んだりして怪我をするリスクが増加します。
重量覚が正常でない場合、物体を落とす可能性が高まり、周囲の人々や自身にけがを負わせる可能性があります。

運動制御の問題

加えて、重量覚が鈍くなると運動制御に問題が生じる可能性があります。
例えば、物体を正確に投げる、持ち上げる、または適切に置くといった動作に誤差が生じることがあります。

日常的な活動の制限

そうなると重量覚障害は、日常的な活動における制限も増えてきます。
家庭内の仕事や職場の作業、レジャー活動、スポーツ、運転などに支障をきたす可能性があります。
これにより、社交的な活動や趣味の制約を感じることもあります。

心理的影響

場合によっては重量覚障害は、自己効力感の低下や不安、うつ病などの心理的な問題を引き起こすかもしれません。
物体を持ち上げたり操作したりする際に自信を持てないことが、自尊心に影響を及ぼすことがあります。