感覚障害の原因と疾患

感覚障害を引き起こす原因とはどのようなものがあげられるのでしょうか?
本記事では、感覚障害の原因や疾患について解説します。

感覚障害の原因

まず感覚障害を引き起こす原因についてですが、主なものとしては…

  • 感覚受容器の感受性低下
  • 脊髄の感覚伝導路の障害
  • 脳の感覚処理の障害

…の3つがあげられます。
それぞれ解説します。

感覚受容器の感受性低下

まず”感覚受容器の感受性低下”についてです。
これは、”感覚器官や神経細胞が外部刺激に反応する能力が低下した状態”を指します。
これにより、外部からの刺激が適切に検出されず、感覚情報が正しく脳に伝えられなくなります。

この”感覚受容器の感受性低下”を引き起こす原因としては…

  • 脱髄疾患
  • 感染症
  • 糖尿病など代謝性疾患
  • 免疫性疾患
  • 変性疾患
  • アルコール
  • 毒性物質や薬物

…などがあげられます。
また、虚血や神経の機械的圧迫、さらには加齢なども原因になることがあります。

脊髄の感覚伝導路の障害

次に”脊髄の感覚伝導路の障害”があげられます。
皮膚などの感覚受容器が適切な感覚情報を感じ取っても、それを伝えるための脊髄に障害があれば脳に伝えることができません。

この”脊髄の感覚伝導路の障害”を引き起こす疾患としては…

  • 脊髄損傷
  • 脊髄の腫瘍
  • 狭窄症
  • 椎間板などの変性疾患
  • 多発性硬化症
  • 亜急性脊髄連合変性症

…などがあげられます。

脳の感覚処理の障害

また、感覚障害の原因としては”脳の感覚処理の障害”もあげられます。
適切な感覚情報を感覚受容器で感じ取り、脊髄から脳に伝わったとしても、脳そのものに障害があれば感覚情報を処理することが困難になります。

この”脳の感覚処理の障害”を起こす疾患としては…

  • 脳卒中
  • 脳炎
  • 脳腫瘍

…などがあげられます。

その感覚障害が一体どの部分が原因なのかを知ることが、リハビリの一歩になるといえるね!
それによって訓練プログラムも違ってきますからね!

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