ホーキンス・ケネディテスト(Hawkins-kennedy test)- 検査目的・評価方法について

検査

ホーキンス・ケネディテスト(Hawkins-kennedy test)は、整形外科的な肩の損傷を評価するために使用される徒手的検査です。
本記事では検査目的や方法などについて解説します。


Hawkins-Kennedy testとは?

ホーキンス・ケネディテスト(Hawkins-kennedy test)とは、肩峰下インピンジメントの徒手的検査です。

目的

この検査目的は…

  • 肩の状態の特定
  • 肩峰下インピンジメントによる痛みの再現

…などがあげられます。

検査方法

ここではホーキンス・ケネディテストの検査方法について解説します。
大まかな検査の流れとしては次のとおりになります。

  1. 立位姿勢で検査肢位にする
  2. 肩関節を内旋させる
  3. 肩関節前外側面に痛みを訴えれば陽性とする

以下に詳しく解説します。

1.立位姿勢で検査肢位にする

被験者は立位で肩関節90度屈曲位、肘関節90度屈曲位にします

2.肩関節を内旋させる

検者は手関節を把持し肘を支え、手関節を下方へ押し下げ、肩関節を最終域まで内旋させます。

3.肩関節前外側面に痛みを訴えれば陽性とする

肩関節内旋角度の増加に伴い、肩関節前外側面に痛みを訴えれば陽性とします。

ホーキンス・ケネディテストの診断学的有用性

著者 信頼性 感度 特異度 陽性尤度比 陰性尤度比
Michener LA,et al(2009) kappa=0.39 63 62 1.63 0.61
Park HB,et al(2005) NR 71.5 66.3 2.12 3.27
滑液包炎 NR 75.7 44.5 1.36 0.54
回旋筋腱板部分損傷 NR 75.4 44.4 1.36 0.53
回旋筋腱板全層損傷 NR 68.7 48.3 1.33 0.88
Ostor AJ,et al(2004) kappa=0.18-0.43 NR NR NA NA
Calis M,et al(2000) NR 92.1 25 1.23 0.32
MacDonald PB,et al(2000) 滑液包炎 NR 91.7 44.3 1.65 0.19
回旋筋腱板損傷 NR 87.5 42.6 1.52 0.29
滑液法炎または回旋筋腱板損傷 NR 88.9 60 2.22 0.19

ホーキンス・ケネディテストに限らずだけど、他の検査とも組み合わせて包括的に行うことが理想だろうね!
加えて患者さんの生活につなげて評価、指導を行うことも望ましいでしょうね!

参考

Phillip, Hughes. (2011). The Neer sign and Hawkins-Kennedy test for shoulder impingement.. Journal of Physiotherapy, 57(4):260-. doi: 10.1016/S1836-9553(11)70061-3

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