深部感覚の一つである”運動感覚”。
本記事ではこの運動感覚の定義や必要性、平衡感覚との違いなどについて解説します。
運動感覚とは?
運動感覚とは、体の位置や動きを感知する能力で位置覚を含んだ感覚になります。
この感覚は筋肉、腱、関節などにある受容器である…
- 筋紡錘
- ゴルジ腱器官
- ルフィニ小体
…が主に関係しています。
なぜ運動感覚が必要?
運動感覚は、身体の姿勢や動きを制御するために必要な感覚です。
この運動感覚のおかげで、目を閉じていても自分の姿勢や位置を判断することができます。
そうなると、この運動感覚が低下するとぎこちない運動や転倒などのリスクが高まってしまいます。
また、逆に言えば運動感覚を鍛えることは、スポーツのパフォーマンスや生活の質を向上させることにもつながるということです。
運動感覚と平衡感覚との違いについて
よく運動感覚と平衡感覚は混同してしまうことが多いようですが、厳密には異なる感覚です。
運動感覚と平衡感覚の違いですが…
- 運動感覚は体の位置や動きを感知する能力
- 平衡感覚は体が傾いたり動いたりすることを察知する能力
…になります。
運動感覚は筋肉、腱、関節などにある受容器が関係していますが、平衡感覚は内耳にある前庭器官や視覚に関係しているという点でも異なります。
運動感覚と位置覚との違いについて
また、運動覚と似たような感覚で”位置覚”もあげられます。
どちらも深部感覚ではありますが、こちらとも厳密には異なる感覚です。
- 運動覚は、あくまで関節運動時に伴う四肢の方向や距離(関節角度)
- 位置覚は、静止状態での四肢の空間的位置の認識
…になります。
![](https://therabby.com/wp-content/uploads/2023/12/rabby-ot.png)
“運動感覚”も”位置覚”もどちらも”関節覚”と呼ばれる感覚だね!
自身の四肢の位置や動きを感知するためには必要な感覚でしょうね!
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