評価をする3つの目的について【意味のない評価を行わないためにも…】

どの領域で活躍しているセラピストでも、必ずクライアントに対しての”評価”を行う必要があります。
実はただルーチンワークとして評価を行うのと、目的を持って評価を行うのとでは大きな違いがでてくるんです。

今回はリハビリセラピストが評価をする目的について考えてみます。

そもそも“評価”とは?

そもそも“評価”という言葉にはどのような意味があるのでしょうか?

定義的なものを調べると、評価(ひょうか)(英: evaluation, assessment)とは…

  1. 物事・性質・能力などの良し悪しや美醜などを調べて価値を定めること
  2. 品物の値段を定めること、またはその値段
  3. 1または2の意味で、高い価値や高い値段を付けること
  4. 数学や計算機科学において、変数に関連づけられた値などをもとに関数などの式・表現が表す値を計算すること。あるいは、不等式により値の範囲を絞り込むこと。表示的意味論が評価の操作における理論的な枠組をあたえる

…とあります。

あくまでこの説明は一般的な“評価”の意味なので広くとらえられますが、作業療法士としてのリハビリの現場においては、“4”の文言がしっくりくるかと思います。

評価の目的とは?

リハビリテーションの現場での評価の目的としてですが、次の3点があげられます。

  • 評価によって数値化し方針決定をする
  • 評価によって自己認識の修正を促す
  • 評価によって妥当性を判断し、方針の修正を行う

それぞれ解説します。

評価によって数値化し方針決定をする

クライアントの現在の状態を“測定”することで数値化することが評価の目的の一つと言えます。
さらに測定による数値化によって主観的な目標、計画ではない、より具体的な目標、計画の設定を行うことができます。
そうすることで、クライアントに提供するリハビリテーションの方針決定を行うことができます。

評価によって自己認識の修正を促す

クライアントの多くは“喪失体験”をしています。
リハビリテーションの目的自身その“喪失体験の解消”につながるものがほとんどと言えます。

そうなると、多くのクライアントは自身の能力について「もう○○はできないんだ」といった過小評価をしている場合があります。
その過小評価に対して、「○○は難しくても、××なら上手にできる」といったクライアントの持つ能力の陽性の側面(残存能力)に目を向け、自己認識の修正を促すことができます。

その結果、潜在的なニーズを引き出し喪失体験の解消につなげることができると考えられます。
また、過小評価の逆で自身の能力を過大評価している場合も、評価による自己認識の修正が必要なこともあります。

「前向きに生活できるなら、ちょっと過大評価しているくらいがポジティブシンキングでいいんじゃないですか?」
という意見をいただいたこともありますが、自身の能力を過大評価しているクライアントに限って、オーバーワークによる「痛みの発生や増悪」や「転倒」につながる場合がほとんどです。

リスクヘッジの観点からも、評価による自己認識の修正の必要性は大きいと思います。

評価によって妥当性を判断し、方針の修正を行う

一定の期間、クライアントに提供してきたリハビリテーションが『結果につながるもの』だったかを判断する材料となります。
再評価をすることで提供してきたリハビリの内容や設定した目標の継続or変更といった方針の修正を行うことができます。

PDCAサイクルを回すってことですね。

まとめ

今回はリハビリセラピストが評価をする目的について解説しました。

臨床や現場で行う評価の目的としては、簡潔にまとめると…

  • 測定による数値化によって客観的、かつ具体的な目標、計画の設定を行うこと
  • クライアントの自己認識の修正を促すこと
  • リハビリテーションの妥当性の判断と目標、方針の修正をすること

…の3点になります。

この3つを意識することで評価をするだけで、ルーチンワークとして行っていたような評価もしっかりと意味があるものに変化してくるのだと思います。

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