リハビリセラピストも患者の呼吸状態を把握するためには聴診の技術が必要です。
本記事では、おおまかな聴診の方法について解説します。
聴診の方法
聴診は、要点を押さえて行うことが必要です。
ここでは…
- 姿勢
- 聴取部位
- 呼吸音の評価
- 使用する聴診器
…について解説します。
姿勢
患者は座位または臥位になります。
適切な姿勢を保つことで、聴取のしやすさや快適さが向上します。
聴取部位
前胸部、側胸部、背側の順番に聴取します。
これにより、異常な呼吸音の特徴や位置の特定が可能となります。
呼吸音の評価
呼吸音の大きさ、ピッチ、長さ、左右の差などを評価します。
異常な呼吸音の有無や特徴を確認することで、病態の判断や診断に役立ちます。
使用する聴診器
聴診器の膜型を使用します。
膜を患者の体表に密着させることで、より明瞭な音を聴取することができます。
聴診の手順について
聴診の手順では、患者に衣服を上げるか脱がせて胸部および背部を直接聴診します。
患者との会話は中断し、深呼吸してもらいながら吸気から最低1〜2呼吸を同じ部位で聴取します。
これにより、患者の正常な呼吸音と異常な呼吸音を比較し、異常の有無や特徴を把握します。
![](https://therabby.com/wp-content/uploads/2023/12/rabby-ot.png)
呼吸リハに関わるセラピストは、自分の聴診器を持ち歩いていることが多いよね!
常に呼吸の状態を正確に評価する準備が必要でしょうからね!
![](https://therabby.com/wp-content/uploads/2023/12/rabby-pt.png)