廃用症候群と認知症との違いと共通点

廃用症候群と認知症との違いと共通点はなにがあげられるでしょうか?
本記事では”認知的廃用性萎縮”としてそれぞれ解説します。

廃用症候群と認知症との違いと共通点

廃用症候群は身体的な機能低下、萎縮だけではなく認知機能の低下も含まれます。
これは”認知的廃用性萎縮”とよばれ、不使用または不活動の結果として生じる認知能力の喪失を指します。

ではこの認知的廃用性委縮と認知症との違いはどんなものがあげられるでしょうか?

違い

両者の違いをここでは…

  • 病院と症状の焦点
  • 診断のアプローチ

…で分けて解説します。

病因と症状の焦点 廃用症候群 認知症
病因 身体的な不活動や運動不足により生じる 脳の機能の障害により
症状の特徴 筋力低下、関節拘縮、血行不良など 記憶喪失、判断力の低下、言語障害など
診断のアプローチ 主に身体機能や運動能力の評価が中心であり、MRIやCTなどの画像診断が一般的ではない 記憶テストや脳画像検査を含む、認知機能の評価が診断において中心的

共通点

また、両者の共通点ですが…

機能の低下
リハビリテーションの必要性
総合的なアプローチの必要性

…について解説します。

機能の低下 廃用症候群 認知症
主な特徴 身体機能や運動能力の低下が主な特徴であり、これにより生活の質が低下する可能性がある。 認知機能の低下により、日常生活において判断能力や記憶が損なわれ、患者の独立性が減少する。
リハビリテーションの必要性 運動療法や理学療法を含む、機能の改善を目指すリハビリテーションが有効。 認知リハビリや介護サポートなど、症状緩和や患者の生活のサポートを目的とするリハビリテーションが重要。
総合的なアプローチの必要性 医師、理学療法士、看護師など、専門職が連携して総合的なアプローチが求められる。 医師、リハビリセラピスト、介護士などが協力し、認知機能のサポートと生活の質の向上を目指す必要がある。

認知的廃用性委縮は決して高齢者だけの問題ではないからね!
認知的廃用性萎縮の先に認知症があるってイメージですね!

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