上肢機能、手の機能検査で“ジェブセン手機能テスト”というものがあります。
非常に標準化された検査方法ということで、リハビリテーションの効果判定に使用される有用な検査とも言えます。
今回は、このジェブセン手機能テストの方法や対象疾患について解説します。
ジェブセン手機能テストとは?
ジェブセン手機能テスト(Jebsen-Taylor hand function test:JTHFT)とは、被験者であるクライアントの…
- 手の機能の改善を意図した“手術”や“装具”
- リハビリテーション(理学療法・作業療法)
- 薬物療法の治療効果を判定するためのテスト法
…の開発を目的としたものになります。
つまりこれらの効果判定のための検査…と捉えてよいようです。
ジェブセン手機能テストの特徴について
このテストの特徴としては、
- 標準化された課題を用いて測定し、基準値と比較すること
- ADLにおいて普段使用されている手の動作を広く評価すること
- テストした手動作のカテゴリーにおける能力を記録すること
- 短時間のうちに容易にテストできるよう簡単に利用できる装置で行うこと
…などがあげられます。
対象疾患について
このテストは…
- 脳性まひ
- 外傷性四肢麻痺
- 頸髄損傷
- 脳卒中による片麻痺
- 関節リウマチ
- 熱傷
- 先天性奇形
…といった上肢機能の障害を有する疾患を対象に用いられます。
ジェブセン手機能テストの検査方法
ジェブセン手機能テストは7種類のサブテストで構成されています。
- 書字
- カードめくり
- 小物のつまみ上げ
- 食事のまね
- チェッカー
- 大きく軽い物品
- 大きく思い物品
以下にそれぞれの動画を紹介します。
書字
カードめくり
小物のつまみ上げ
食事のまね
チェッカー
大きく軽い物品
大きく重い物品
論文や文献を調べてみましたが、他の上肢機能検査、手指機能検査に比べるとあまり日本ではジェブセン手機能テストは使われていないかもしれないね!
リハの効果判定に使用される点では非常に魅力ある検査なんですけどね。。