呼吸の評価 – バイタルサインとしての視診・触診・聴診

バイタルサインのひとつに”呼吸”があげられます。
本記事では、臨床でのバイタルサインの一つの”呼吸”について解説します。

患者の呼吸状態の評価について

患者の呼吸を評価する際には…

  • 呼吸回数
  • 呼吸のリズムや深さ
  • 呼吸様式

…などを視診や触診, 肺音の聴診などから包括的に評価する必要があります。
それぞれ解説します。

呼吸回数

1分間に何回呼吸しているかを数えます。

視診
患者の胸や腹部の上下運動を目で確認し、呼吸回数を数えます。
正常な呼吸では、胸や腹部が均等に動き、一定のリズムで上下します。

触診
胸や腹部に手を置き、呼吸の運動を感じます。
手の感触や動きを通じて、呼吸回数を推定することができます。

呼吸のリズムや深さ

呼吸が浅いか深いか、または規則的か不規則的かを確認します。

視診
患者の胸や腹部の上下運動のリズムや深さを目で確認します。
正常な呼吸では、一定のリズムで均等な深さで呼吸運動が行われます。

触診
胸や腹部の運動を手で感じることで、呼吸のリズムや深さを評価します。
異常なリズムや浅い呼吸などがある場合には、触診によってそれを把握することができます。

呼吸様式

鼻呼吸か口呼吸か、または腹式呼吸か胸式呼吸かを確認します。

聴診
聴診器を用いて患者の呼吸音を聴取します。
特定の呼吸音の特徴や変化を通じて、呼吸様式を評価します。
例えば、気管呼吸音や気管支呼吸音の聴取は、特定の疾患や状態の存在を示唆することがあります。

正常な呼吸回数とは?

健常成人の呼吸回数はおおよそ10~20回/分になります。
呼吸量の異常および呼吸リズムの異常を呈する呼吸は、”異常呼吸”として分類されます。

呼吸の評価といっても様々な種類があることがわかるね!
呼吸数だけでは不十分なのでしょうね!

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