作業療法における”アクティビティ”とはどのようなリハビリになるのでしょうか?
本記事ではこのアクティビティについて解説します。
アクティビティとは?
アクティビティとは、作業や活動のことを指します。
具体的には、人が何かをすることや取り組むことを指します。
アクティビティは、作業療法やリハビリテーションなどの分野で使用されることがあります。
アクティビティの目的
アクティビティの目的は、人々の生活や健康を支援することです。
アクティビティは、身体的、精神的、社会的な側面を含めた人の機能や能力を向上させるために使用されます。
具体的な目的は、個々の状況やニーズによって異なりますが、ここでは…
- 機能回復
- 日常生活の維持・向上
- 心理的な面の支援
- 社会的な参加の促通
…について解説します。
機能回復
アクティビティを通じて、身体的な機能や認知的な機能を回復させることを目指します。
例えば、物をつかむ力やバランス感覚を向上させるための手の運動や、記憶力や注意力を鍛えるための認知的な活動などがあります。
日常生活の維持・向上
アクティビティを通じて、日常生活の様々な活動を維持または向上させることを目指します。
例えば、自己介護や家事を行うための動作や、社会的なスキルを向上させるためのコミュニケーション活動などがあります。
心理的な面の支援
アクティビティを通じて、心理的な健康や精神的な面を支援することを目指します。
例えば、ストレスの軽減やリラクゼーションを促すためのアクティビティや、自己表現や創造性を引き出すための芸術活動などがあります。
社会的な参加の促進
アクティビティを通じて、個人が社会的な活動や関係に参加することを促進することを目指します。
例えば、職業訓練や就労支援のためのスキルトレーニングや、趣味やスポーツ活動を通じた地域のコミュニティへの参加などがあります。
様々な特徴によるアクティビティの分類
作業療法士が患者に提案するアクティビティは、患者のニーズや状況に合わせて選ばれるべきです。
そのため、アクティビティを特徴によって分類することは、提案の手がかりとなります。
ここでは、特徴によるアクティビティの分類について…
- 作業環境による特徴
- 素材・工程による特徴
- 完成作品の特徴
- 行為の特徴
…という4つの特徴で分類します。
作業環境による特徴
アクティビティが行われる場所や環境によって分類します。
例えば、ベッドサイドで行えるアクティビティや、屋外で行うアクティビティなどがあります。
素材・工程による特徴
アクティビティに使用する素材や工程によって分類します。
例えば、編み物や折り紙などの手作業によるアクティビティや、タイルモザイクや陶芸などの工芸作業によるアクティビティなどがあります。
完成作品の特徴
アクティビティの最終的な成果物によって分類します。
例えば、作品の形が変化していくものや、最後の仕上げで驚きを感じるものなどがあります。
行為の特徴
アクティビティの行為自体によって分類します。
例えば、音楽やダンスなどの身体的な動作によるアクティビティや、料理やアロマなどの感覚的な刺激によるアクティビティなどがあります。
これらの特徴に基づいて、アクティビティを分類することで、患者のニーズや状況に合った提案ができるようになります。