コミュニケーションエイドでもハイテクコミュニケーションのひとつに“VOCA”という機器があげられます。
今回はこのVOCAの特徴と使い方、そしていくつかの種類について解説します。
VOCAとは?
VOCA(ヴォカ)とは“Voice Output Communication Aids”の略称で、日本語では音声出力会話補助装置と呼ばれています。
自分の考えや意思を相手に伝えるためのツールになりますが、音声出力機能が備わっているのが特徴です。
VOCAの特徴
このVOCAの特徴としては大きく2つあります。
一つはボタンを押すことであらかじめ録音されている音声を出すことができること、もう一つは“合成音声方式”と呼ばれるもので、キーボードをタッチすることでその場で自由に文をつくることができ、コミュニケーションを図ることができることです。
以下に市販されている代表的なVOCAをご紹介します。
ビックマック
1つの音声(最大20秒)を登録しておくことのできるVOCAです!
ステップバイステップ
メッセージを3グループに分けて録音でき、録音した順番に再生することができるVOCAです。
3つのグループ合計で4分間録音できます。
スーパートーカー
最大8つの音声を絵カードを使って分かりやすく登録しておくことができるVOCAです。
後述するコミュニケーションボードに音声出力が加わったツールと考えるとよいかもしれませんね!
トーキングエイド
画像参考:50音表 表現コミュニケーションの支援
使用者がキーボードを使って言葉を入力するタイプのVOCAです。
iOSアプリ『Drop Talk HD 』について
今はVOCAと同様の機能のアプリがiPhoneやiPadで使用できるので気軽に使用できるようになってきました。
まとめ
今回はコミュニケーションエイドであるVOCAの特徴と使い方、種類について解説しました。
コミュニケーションに関わる言語聴覚士は、特に臨床などでこのVOCAを活用できる場面って非常に多くあるような気がします。
クライアントの意思表示やコミュニケーション手段を支援するってことも、生活支援には必要な項目ですからね。
言葉はコミュニケーションを行う上での便利な道具ってとらえ方が必要だろうね!
だからこそ、その代替手段をたくさん知っておくと、必要な時に提案、提供できますからね!