高血圧の症状 – 頭痛・めまい・不眠など

血圧の状態を把握することは、患者の全身状態の把握の一つになります。
本記事では、高血圧の症状について解説します。

高血圧の症状

高血圧の症状はしばしば無症状であり、黙って進行することがあります。
しかし、次のような症状が高血圧と関連して現れることがあります。

  • 頭痛
  • めまい
  • 疲労感
  • 呼吸困難
  • 不眠症
  • 視覚の変化
  • 動悸
  • 頻尿
  • 吐き気
  • 耳鳴り

以下にそれぞれ解説します。

頭痛

高血圧の場合、長時間にわたる頭痛や頭部の圧迫感を経験することがあります。
高血圧による頭痛は、高血圧性緊急症と呼ばれる状態で、血圧が180/120mmHg以上の非常に高い状態で、高血圧の悪化によって各種臓器に障害が生じたものです。
頭痛は臓器の種類によって異なりますが、障害が頭に起こった場合には頭痛・意識障害・けいれん・半身麻痺やしびれなどが出現します。

ただし、血圧が180mmHgを超えると必ず臓器症状が出現するわけではありません。

めまい

高血圧の場合、立ち上がったり急に動いたりした際にめまいやふらつきを感じることがあります。
このめまいは、高血圧が進行することで、脳に十分な酸素や栄養素が届かないのが原因とされます。

また、高血圧によって、脳の血管が硬くなり、血流が悪くなることで、めまいを引き起こすことも考えられるようです。

疲労感

高血圧の場合、持続的な疲労感や体のだるさを感じることがあります。
こういった疲労感は、高血圧が進行することで、心臓や脳などの臓器に負担がかかり、疲れやすくなることが原因とされています。

また、高血圧によって血管が硬くなり、血流が悪くなることで、全身の細胞に十分な酸素や栄養素が届かず、疲れやすくなることも考えられます。

呼吸困難

高血圧の方は、呼吸困難や息切れを感じることがあります。
これは、高血圧が進行することで心臓や肺などの臓器に負担がかかりることが原因とされています。

肺の血管が硬くなり、肺動脈性肺高血圧症につながるということもあるようです。

不眠症

高血圧は眠りにくさや良質な睡眠の欠如を経験することがあります。
高血圧による不眠症は、心臓や脳などの臓器に負担がかかることが原因とされています。

加えて、交感神経が過剰に刺激されることでの不眠症もあるようです。

視覚の変化

高血圧の場合、目の前に点や点滅する光を見たり、視力の変化を感じることがあります。
この視覚の変化は、高血圧が進行することで、目の中の小さな血管が損傷を受け、視力が低下することが原因とされています。

また、高血圧によって眼球内の圧力が上昇し、緑内障を引き起こすことも考えられます。

動悸

高血圧は心臓の鼓動を強く感じたり、不規則な鼓動を感じることがあります。
この動悸は、心臓が強く拍動することで心臓に負担がかかることが原因とされています。

頻尿

高血圧の方は頻尿傾向になることもわかっています。
これは、高血圧によって膀胱の筋肉が過剰に刺激されることが原因とされています。

吐き気

高血圧による吐き気は、脳に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなることで、脳が刺激され、吐き気を引き起こすことがあります。
加えて高血圧による胃の働きの低下が原因で吐き気を引き起こす…ということもあるようです。

耳鳴り

高血圧による耳鳴りは、耳の中にある細胞がダメージを受けることで、耳鳴りを引き起こすことがあります。

高血圧によって生じる症状は、逆を言えば「高血圧のサイン」って捉え方ができるからね!
自覚症状として現れるからこそ意識しやすいかもしれませんね!

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