睡眠時無呼吸症候群の治療方法の一つに口腔内装置(OA)があります。
今回はこの口腔内装置による治療対象や効果について解説します。
口腔内装置(OA)とは?
口腔内装置(OA:Oral Appliance)は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)でも特に“閉塞性睡眠時無呼吸症 (OSA)” の治療においてCPAP療法に次ぐ治療と位置付けられています。
軽症~中等症のSASに有効とされています。
目的
下あごを前方に固定することで、空気の通り道が閉塞することを防ぎ、睡眠時のいびきや無呼吸、低呼吸を軽減させることを目的としています。
対象
口腔内装置の適応対象としては、
- 肥満度が低い
- 酸素低下があまりない
- 下顎前方移動距離が長い
- しっかりした歯が揃っている
- 鼻呼吸ができて鼻閉がない
…といった方が対象となります。
いずれにしても、軽~中等症のSASの方が対象となります。
健康保険の適用について
実際、口腔内装置は平成16年4月から健康保険の適用となっています。
実際使用してみた感想
実はCPAP療法による治療を開始する数年前に、この口腔内装置(OA)を作成して使用したことがあるのですが、結論から言えばすぐに使わなくなってしまいました。
その理由としては、
- 下あごを前方に固定するため、違和感を感じて寝つきが非常に悪い
- なんとか寝つけても、朝の起床時の口腔内の乾燥が強く、のどが痛くなる
- 起床時の偏頭痛がひどくなった
…などがあげられます。
作成するまで結構時間がかかったのですが、このような理由から1,2回で使用を中断してしまいました。
まとめ
今回は睡眠時無呼吸症候群での口腔内装置による治療対象や効果について解説しました。
この口腔内装置も合う人にとっては非常にメリットが大きい方法とも言えます。
CPAPほどのランニングコストがかからない点や、就寝時の環境設定、条件が面倒でないなどがあげられます。
睡眠時無呼吸症候群の治療方法の一つとしては検討してみてもいいのかもしれませんね。
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簡易的に無呼吸の症状を減らす…という点では有効かもしれないね!
CPAPとの使い分けができれば一番いいでしょうね!
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