認知症の検査は様々な手法によって包括的に行われます。
本記事ではこの認知症の検査について解説します。
認知症の診断方法
認知症の検査は、認知機能の低下が疑われる際に行われます。
これは複数のステップや手法を含む包括的な評価プロセスです。
検査は、認知症の可能性を評価し、その原因を特定するために行われます。
一般的には…
- 症状の詳細な確認
- 身体・神経学的検査
- 認知機能検査
- 精密な神経心理学検査
- 血液検査
- 画像検査
…などがあげられます。
それぞれ解説します。
症状の詳細な確認
患者本人や家族からの詳細な病歴聴取を通じて、記憶障害、判断力の低下、言語の問題、日常生活活動の変化など、症状の種類と進行の程度を明らかにします。
身体・神経学的検査
身体検査や神経学的評価を通じて、認知症の他の可能性のある原因(例えばビタミンB12欠乏症、甲状腺機能異常など)を調べます。
認知機能検査
短い筆記・口頭テスト(ミニメンタルステート試験(MMSE)、モンテリー認知症評価(MoCA)など)を使用して注意力、記憶力、言語能力などを含む認知機能が評価されます。
精密な神経心理学検査
より詳細な認知機能の検査を専門家が実施し、思考、記憶、言語、問題解決能力など複数の側面を評価します。
血液検査
血液検査により、甲状腺機能異常、栄養素の欠乏、感染症など、認知機能障害の他の可能性のある原因を除外します。
画像検査
MRIやCTスキャンは、脳の構造を詳細に調べて異常な領域(脳萎縮、脳血管障害、腫瘍など)を検出します。
これらの検査により、医師は認知症の診断、そのタイプ、進行度と、治療計画の策定に必要な情報を得られます。
しかし、特定の病態においてはこれらの検査以外にも専門的なテストが必要になることがあります。
診断が困難な場合や具体的な病型を識別する必要がある時、遺伝的な検査や脳脊髄液の分析が行われる場合もあります。
MMSEやHDS-Rだけで認知症を診断はできないってことだね!
それだけ様々な要因が重なっておこる疾患ともいえますね!