心肺運動負荷試験(CPX)

心肺運動負荷試験(CPX)とは?

心肺運動負荷試験(CPX:cardiopulmonary exercise test) は, 運動負荷試験に呼気ガス分析 を併用した方法です。

目的

心肺運動負荷試験(CPX)の主な目的は、被験者の心肺機能や運動能力を評価することです。
具体的には、最大酸素摂取量(VO2max)の測定や心拍数、呼吸数、呼気ガス分析などのパラメータを評価することで、個人の運動能力や心肺機能の状態を把握することが目的となります。

ガイドライン

心肺運動負荷試験には、実施する際のガイドラインや手順が存在します。
これは、試験の安全性や信頼性を確保するために設定されています。
具体的なガイドラインは、様々な専門機関や組織によって提案されており、試験の条件やパラメータ、評価方法、安全上の注意事項などが含まれます。

医療専門家や運動生理学者などの専門家がこれらのガイドラインに従ってCPXを実施します。

点数

心肺運動負荷試験は、様々なパラメータを評価し、数値化されたデータを得ることが特徴です。
これらのデータには、最大酸素摂取量(VO2max)、呼吸ガス交換比(RER)、心拍数、血圧などが含まれます。
これらの数値は、被験者の運動能力や心肺機能の評価に用いられます。試験結果の解釈には、正常値や基準値との比較などが考慮されます。

方法

心肺運動負荷試験では、負荷を徐々に増加させる方法である”ランプ負荷法”が一般的に使用されます。
この方法では、安静期間の後に0~20ワットの一定負荷をウォームアップとして4分間行い、その後ランプ負荷を開始します。

負荷量の目安は、日本では以下の通りになります。

  • 心臓疾患患者や運動習慣のない高齢者:10ワット/分または15ワット/分
  • 健常成人や運動習慣のある高齢者:20ワット/分
  • スポーツや中強度以上の運動を日常的に行っている若年者:25~30ワット/分

これらの目安に基づいて、ランプ負荷法による負荷増加が行われます。

禁忌

心肺運動負荷試験は身体への負荷がかかるテストであるため、一部の人には禁忌が存在します。
例えば、重度の心臓疾患や不安定な状態の場合、急性の呼吸器疾患、重度の動脈瘤、不安定な不整脈、急性の心筋梗塞などが禁忌とされる場合があります。
また、妊娠中の女性や、試験を安全に実施できない他の医療上の理由がある場合にも禁忌とされることがあります。

心肺運動負荷試験を実施する前に、医療専門家が事前評価を行い、禁忌事項がないかを確認します。

ただし、具体的なガイドラインや禁忌事項は、国や機関によって異なる場合があります。
したがって、心肺運動負荷試験を実施する際には、該当するガイドラインや医師、理学療法士といった医療専門家の指示に従うことが重要です。

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