FIMの運動項目

検査


FIMの運動項目の種類について

FIMの運動項目には以下の13種類あります。

セルフケア(6項目)

  • 食事
  • 整容
  • 清拭
  • 更衣上
  • 更衣下
  • トイレ動作

移乗(3項目)

  • ベッド、椅子、車いす
  • トイレ
  • 浴槽

排泄コントロール(2項目)

  • 排尿
  • 排便

移動(2項目)

  • 移動
  • 階段

FIM運動項目の採点のポイント

では、13種類のFIM運動項目に対しての採点のポイントとはどのようなものになるのでしょうか?
主なポイントとしては以下のとおりになります。

  • FIMではADLの介助量を測定すること
  • 「しているADL」を評価すること
  • 各項目、課題として定義された動作について評価すること

以下にそれぞれ解説します。

FIMではADLの介助量を測定すること

その動作を行うのに介助者が必要がどうか、また介助者が必要なら、動作の何%を本人が行い、何%を介助者が行っているのか?を判断することが必要になります。
具体的には、

  • 介助者は必要か?
  • 道具の使用は必要か?
  • 安全性の配慮は必要か?
  • 通常より時間を要すか?
  • 介助者は手を触れる必要があるか?
  • 介助はどの程度必要か?

…といったものがあげられます。

「しているADL」を評価すること

FIMでは、被験者が普段行っている“しているADL”が評価対象となります。
*できるADLを評価する場合はBarthal Indexを使用します。

各項目、課題として定義された動作について評価すること

評価対象の動作の範囲を明確にしておく必要があります。

FIM運動項目の満点は何点?

FIMの運動項目の満点は91点になります。

FIM運動項目の採点基準について

FIMの運動項目の7段階の採点基準についてですが、大まかには介助者の有無で分けられ、そこからさらに細かく点数毎にわけられます。

介助者不要

点数 自立度 基準 
7点 完全自立  
6点 修正自立 補装具が必要、時間かかる、安全性の配慮が必要

介助者必要

点数 自立度 基準 
5点 監視・準備 監視や準備、もしくは指示や促しが必要
4点 最少介助 75%以上自分で行う
3点 中等度介助 50%以上75%未満自分で行う
2点 最大介助 25%以上50%未満自分で行う
1点 全介助 25%未満しか自分で行わない
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